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宇和島市では、まち全体をブランド化していく「シティブランディング」を推進し、国内外の人たちから「住みたくなる・帰りたくなる・連れていきたくなる」まちを目指すための基本的な考え方や戦略の方向性を示すものとして、「うわじまブランド魅力化計画」を策定しています。
令和4~6年度は、令和4年3月に策定した「第2期うわじまブランド魅力化計画」に基づき、戦略的シティセールスに取り組みました。なお、「第2期うわじまブランド魅力化計画」は、令和2年3月に策定した「うわじまブランド魅力化計画」に基づく各種のシティセールス施策の成果と課題を整理しつつ、令和3年度に実施したアンケートの調査結果を踏まえて策定しました。
・第2期うわじまブランド魅力化計画(本編) [PDFファイル/11.6MB]
・第2期うわじまブランド魅力化計画(概要版) [PDFファイル/685KB]
・「うわじまシティブランディングに関するアンケート調査」報告書 [PDFファイル/1.09MB]
・「うわじまシティブランディングに関するアンケート調査」報告書【資料編】 [PDFファイル/940KB]
第2期うわじまブランド魅力化計画は、第1期計画に引き続いて「第2期まち・ひと・しごと創生宇和島市総合戦略」をはじめ、宇和島市DX推進計画などの他の計画とも整合を図りながら策定される分野別計画の1つに位置付けています。
第2期うわじまブランド魅力化計画の実施期間は、令和4年度から令和6年度までの3か年度です。
ただし、シティブランディングの取り組みは長期的に行う必要があることから、第1期計画に引き続いて中長期の方針も示しています。
本市が目指す「シティブランディング」のあり方は、新しい価値観で「まちの魅力」を再発見し、また、その「まちの魅力」を発信していくために再編集し、「まち」に関わる感動や喜びとともに、新たな価値を創造していくことです。
まちを愛する「シビックプライド」の醸成と「関係人口」の創出によって、「まちの魅力」=ブランドを国内外に発信していく役割を担います。
なお、この本市が目指すシティブランディングのあり方は、第1期計画において規定されたものですが、第2期うわじまブランド魅力化計画においても引き継がれています。
本市のキャッチコピー「ココロまじわうトコロ」には、「まちの魅力づくり(=シティブランディング)」に取り組み、本市に対する愛着や誇りをもって、市内外の多くの人たちが関わっていくことを通じて、「人や地域、まち」が元気になる魅力的な宇和島を目指すという意思が込められています。
第1期計画において、その目指す姿に近づくための「まちの魅力づくり」を推進する上で大切にしたいこととして、宇和島の魅力を以下のように定義しています。
まちの魅力は宇和島に息づく『日常の豊かさ』にある
本市では、この「日常の豊かさ」を宇和島の魅力の根底にあることを常に意識しながら、魅力の向上や魅力発信に努めていくこととしており、これは第2期うわじまブランド魅力化計画においても引き継がれています。
第2期うわじまブランド魅力化計画では、第1期計画に引き続いて、価値の向上を図る「魅力発展戦略」と、発信力の向上を図る「魅力発信戦略」の2つの戦略を両輪のように推進することにより、「住みたくなる・帰りたくなる・連れて行きたくなる」まちを目指していくこととしています。
宇和島の魅力資源を現代の解釈で改めて捉え直し、人々の暮らしや価値観の変化、時代の流れを踏まえた付加価値を加え、魅力資源の価値を高めたり、魅力を再認識することで、独自の魅力の維持と継承を図ります。
魅力発展戦略は以下の3つの事業区分に分けられています。
このまちが好き、そして、このまちのために何かしたいといった、シビックプライドの向上につながる機会の提供を通じて、このまちに暮らしてよかった、住み続けたいと思う市民を増やす事業
市外の情報発信力のある人材や事業所等の活用や誘致、本市の応援団となる外部コミュニティの構築、さらにはANAグループをはじめとする、本市と関係の深い企業や団体等のネットワークを活用しながら、関係人口の創出・強化を行い、本市の認知度と「うわじまブランド」のイメージ向上を図ります。
魅力資源をつなぎ、かけあわせることを通じて、本市の魅力の新しい価値を創出し、本市のブランドイメージをさらに浸透・向上させる事業
魅力資源を効果的に再編集し、新たな魅力や価値のある情報としてコンテンツ化し、情報資産としてその管理・運用を図り、その魅力を市内外へ幅広く情報発信することで、「うわじまブランド」の認知度向上と宇和島ファンの拡大を図ります。
魅力発信戦略は以下の2つの事業区分に分けられています。
ロゴマーク等を本市が持つさまざまな広報媒体等に使用することによる統一的なブランドイメージの発信や、市民及び民間団体等に対してロゴマーク等の幅広い利用を呼び掛けることを通じて、ALL宇和島での「うわじまブランド」の認知度向上とイメージ普及を図る事業
デジタルの活用を含む情報発信力の強化や推進体制の構築、市外での情報発信機会の創出や積極的な利活用を通じて、本市の認知度やブランドイメージ向上を図る事業
第2期計画では、第1期計画で設定したメインターゲット及び属性・志向をそのまま引き継いでいます。
また、令和3年度に実施したアンケート調査において、本市出身や訪問経験があるなどの「宇和島にゆかりがある人」で「Iターン&Uターンに興味がある」と答えた20代の割合が特に高かったことから、出身者の若い世代へのアプローチが求められます。
(市外) |
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(市内) |
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これらのターゲット層に、宇和島ファンや共創型関係人口となっていただくことで、「うわじまブランド」を高めていくことを目指します。
また、関係人口となる「見込み」や、「潜在的」に関係人口となる可能性のある人たちとは、以下のような属性や志向を持つ方々を想定しています。
第2期計画では、第1期計画に引き続いて施策を通じて期待される効果を踏まえた目標指標を設定しています。第1期計画の目標指標に対する達成度などは、第2期うわじまブランド魅力化計画(本編)をご確認ください。
アンケート調査項目 | 指標軸 | 現状値 (令和3年度) |
目標値 (令和6年度) |
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(1)あなたは宇和島が好きですか? 好感が持てますか? |
好感度 | 市外 | 83.9% | 現状維持 |
市内 | 64.7% | 70% | ||
(2)あなたは宇和島に「誇り」を感じますか? | シビックプライド | 市外 | 51.0% | 80% |
市内 | 40.2% | 70% | ||
(3)宇和島在住であることに「幸せ」や「満足」を感じますか? | 満足度 幸福度 |
市外 | 71.0% | 80% |
市内 | 44.7% | 70% | ||
(4)あなたは宇和島に住み続けたいですか? | 定住希望 | 市外 | ― | ― |
市内 | 43.1% | 70% | ||
(5)自分にできることがあれば、宇和島の発展や宇和島の人々に貢献したい・できると思いますか? | 貢献意欲 | 市外 | 56.4% | 75% |
市内 | 54.4% | 75% | ||
(6)市のロゴマークについて、よく知っていますか? |
ブランド |
市外 | 14.2% | 20% |
市内 | 41.4% | 60% | ||
(7)市のキャッチコピーについて、よく知っていますか? |
ブランド 認知度 |
市外 | 4.7% | 10% |
市内 | 23.6% | 60% |
その他の項目 |
現状値 |
目標値 (R7.3月時点) |
市公式SNS合計フォロワー(※)数 Facebook・Twitter・宇和島百景 Instagram・LINE・Youtube・note |
1.4万件 (R4.3月時点) |
2.5万人 |
#宇和島(Instagram) |
14.2万件 (R4.3月時点) |
25万件 |
ふるさと納税寄附件数 |
1.1万件 (R3年度実績) |
2.5万件 |
SNSの種類によってフォロワーの名称は異なる(LINEは「友だち」、Youtubeは「登録者数」
第1期計画では、シティブランディングを実行性のあるものにするために、市民、市民活動団体、企業、学校、行政などのほか、本市に関わって応援したいと思っていただける人たちにも参画・協働していただきながら、ALL宇和島で宇和島の魅力発展・発信に取り組むことが重要であるとしていますが、この考え方は第2期うわじまブランド魅力化計画にも引き継がれています。
市長を本部長とするシティセールス推進本部を中心に、全庁横断型でALL宇和島でのシティブランディングを推進していくこととしています。
第2期計画は、「総合戦略」と整合を図りながら策定しており、その評価は市内の各種団体で構成され、総合戦略の達成状況等について意見を述べる「地方創生推進委員」に対し、本計画の実施状況を報告し、委員からの意見を求めることでALL宇和島でのシティブランディングにつなげます。