柿原浄水場等運転管理業務委託
外部委託の背景
宇和島市水道局を取り巻く経営環境は、給水人口の減少等による給水収益の見通しが非常に厳しく、その反面、施設の老朽化・耐震対策を行う第7次整備事業計画に向けた資金需要は増加傾向にあり、今後厳しい財政運営を余儀なくされることが予想されています。さらに、職員の大量退職並びに市職員数の適正化などの理由による専門技術者の育成・確保といった技術の継承問題が顕在化してきており、これからの事業運営の在り方が問われています。
このような背景の中で、近年逼迫する財政問題と職員の大量退職問題への対策として業務の外部委託を選択する事業体も増加しており、また、平成14年水道法改正による第三者委託制度の創設など水道事業のアウトソーシングに関する法整備も進んでいます。
これらの事情をふまえて浄水場等の施設運転管理の外部委託について検討してきました。
外部委託の可否・方法等の検討
「柿原浄水場他運転管理業務委託資料作成業務委託」により試算及び外部委託の手法等について検討を重ね、また、局内に「柿原浄水場他施設外部委託検討委員会」を設置し、その答申を受けて以下の方向で進めることとなりました。
- 諸事情を多角的に検討した結果、外部委託を導入する。
- 外部委託はコストの縮減効果を見込める「第三者委託(包括的委託)」の方法を採用する。
- 委託先の選定方法は技術・経験が重視されることから、「総合評価型プロポーザル方式」を採用する。
- 委託期間は継続的に安定した運転管理を行うため5年間とし、委託先への業務引継ぎを行う期間を2ヶ月間設ける。
なお、浄水場の外部委託については宇和島市9月定例議会の議決を経て実施することが決定しました。
柿原浄水場等運転管理業務委託の概要
柿原浄水場等運転管理業務委託の概要は以下のとおりです。
- 委託範囲
旧宇和島地区の柿原浄水場をはじめとする浄水施設、宮下水源の取水施設、配水池など各送配水施設 - 委託内容
施設の運転操作及び管理業務・保全管理、水質管理、保安管理、ユーティリティ(動力・薬品など)の調達、水道台帳の作成、など包括的な委託 - 委託期間
平成20年2月~平成25年3月末(但し、平成20年2月~3月末までは引継期間とする。)の5年間。
外部委託先の選定
浄水場の運転管理業務は水道水の水質安全・供給安定に直結することから外部委託の選定については「運転管理す
る技術」、「委託するに足る信頼性・意欲」、「継続的に委託できる企業体力」といった内容を含めて総合的に判断できる総
合評価型プロポーザル方式で委託先を選定します。
「柿原浄水場等運転管理業務受託者選定委員会」を設置してプロポーザルやプレゼンテーション内容の審査を行い、
委託先を選定します。
柿原浄水場等運転管理業務受託者選定委員会
選定委員会の議事内容は以下のとおりです。
【第1回】平成19年10月1日開催
- 選定委員会設置要領、公告内容の確認
- プロポーザル評価判定基準の検討
【第2回】平成19年10月19日開催
- プロポーザル参加表明者の資格審査
5者の参加表明があり、うち4者をプロポーザル提出者として選定しました。
【第3回】平成19年11月30日開催
- プロポーザル提出者の技術提案書審査(1次審査)
【第4回】平成19年12月18日開催
- プロポーザル提出者のプレゼンテーション審査(2次審査)
受託候補者の特定結果については26日に公表します。
受託者の特定
平成19年12月26日にプロポーザルの審査結果を公表しました。
柿原浄水場等運転管理業務委託プロポーザル審査結果(PDFファイル:56KB)