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1911年(明治44年)三間町黒川で生まれ、1994年(平成6年)東京で83歳の生涯を閉じた版画家。
幼い頃から絵が好きで、多くの油絵を描いたが、同郷の畦地梅太郎の影響で版画にも関心を示すようになる。
戦時中にはセメント版画を考案し、当時の版画界の雄・恩地孝四郎の主宰する研究会の作品集にも作品を寄せている。
1948年、畦地梅太郎の勧めで日本版画協会展に出品、その作品が高く評価され、同協会の会員になった。1955年に上京、翌年1956年の国画会展では30周年記念賞を受賞するなど、主として国画会と日本版画協会を発表の場として、版画家としての地位を確立していった。
義隆の作品は国際的にも高い評価を受けており、1957年にはニューヨークにある国際版画協会から作品依頼があるほどだった。
1960年頃から、美術界の新思潮の影響を受けて抽象版画を制作するようになるが、再び具象の世界へかえる。
1973年頃からは、それまでとは異なる観点で人間の姿をとらえた表現も見られるようになり、一瞬の表情を巧みにとらえた動的な表現が多くなる。
1994年 83歳
10月6日、2週間ほどの入院後死去。高野山に眠る。
「蕎麦屋」
1919年(大正8年)三間町波岡に生まれ、2002年(平成14年)高槻市で83歳の生涯を閉じた日本画家。
戦後の混乱期を経て、昭和37年に大阪府高槻市に転居。
独学で日本画を学び西武デパートとの出会いにより、昭和53年大潮展に「千代女」を出品し初入選。
「美人画を主として、人の心の美しさを表現し、心の安らぎになる作品を一生描いてゆきたい」という理念で創作活動を続け、日本総合芸術協会理事としても活躍した。また、娘の湯浅紀子さんも父親の影響を受け、同じく美人画家として活躍中。
「しぐれ」
1946年(昭和21年)三間町に生まれ、2013年(平成25年)67歳の生涯を閉じた彫刻家。
イタリアで彫刻を学び、大理石の産地であるカラーラにアトリエを構え、ローマ、ドイツ、デンマークで個展を開催するとともにヨーロッパ各地でシンポジウムに参加。1983年に帰国。
四国カルスト大野ヶ原のアトリエで創作活動を続け、作品は日本各地に展示されている。
1998年7月、国際彫刻ビエンナーレ[アルゼンチン]招待参加。
石から生み出されたこの魚たちは、すばらしい質感・量感と動勢の美をもって生き生きと泳ぎ、生態系の保全を訴え続けている。
「森の魚」
1951年(昭和26年)三間町生まれ。
1977年(昭和52年)陶芸を志し、愛知県立窯業高等職業訓練校で基礎を学ぶ。
1978年(昭和53年) 砥部森陶房で2年間修行する。
1980年(昭和55年)砥部焼五松園窯に就業する。
2019年(令和元年)五松園窯窯元を受け継ぐ。
「釉象嵌線文鉢」
~受賞暦~
日本陶芸展 昭和60年初入選 以後3回入選
日本伝統工芸展 昭和60年初入選 以後12回入選
愛媛陶芸展 平成12年・13年 最優秀賞
愛媛の伝統工芸大賞展 平成12年 優秀賞
愛媛県美術会展 特選受賞多数
1952年(昭和27年)三間町生まれ。1975年(昭和50年)京都教育大学教育学部特修美術科卒業。
在学中、フランスの画家ルドン(1840~1910)の白黒の版画に深い感銘を受け、独学で銅版画を手がけはじめる。
1978年(昭和53年)帰郷、現在三間町在住。
1994年(平成6年)メゾチント版画集「光が生まれる刻に」(ガレリア、グラフィカ刊)を発行。
2002年(平成14年)「子規俳句カレンダー2003」(Siki Project刊)の挿絵を担当する。
「枡」
1964年(昭和39年)三間町生まれ。
1983年3月愛媛県立宇和島東高等学校卒業。
1991年3月多摩美術大学絵画科油画専攻版画コース卒業。
2005年~2008年3月末パリの日本人学校に勤務。
「グランドのある風景」
~受賞暦~
1990年 3月 | 第8回上野の森美術館大賞展 (上野の森美術館・佳作賞94,02) |
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3月 | オブジェTokyo展 (渋谷パルコ・佳作賞) |
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7月 | 東京ディリーアートコンペ展 (池袋Loft・審査委員特別賞) |
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12月 | 第15回全国大学版画展 (町田市立国際版画美術館買上賞) |
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1991年 2月 | 第2回Tamaうるおい美術展 (パルテノン多摩・多摩市) |
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4月 | 第59回日本版画協会展 (東京都美術館92,96,97) |
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10月 | 第7回アートパフォーマンス展 (ラフォーレ松山・テレビ愛媛賞) |
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1996年 2月 | 第2回鹿沼市立川上澄生美術館木版画大賞展 (準大賞・97,98,99) |
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2003年11月 | 第3回池田満寿夫記念芸術賞展 (銀座洋協アートホール・大賞) |
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2005年 1月 | 第2回日本アートアカデミー賞展 (東京国際フォーラム・入賞) |