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版画家・森本泰二郎(1947~)は、県立松山南高等学校砥部分校デザイン科、県立今治工業高等学校デザイン科の教諭をしながら、スクリーンプリント技法による版画作品を県内外の展示会で発表してきました。退職後は、砥部の旧庄屋「坪内家」の一角にある土蔵にアトリエを構え、自身の制作のほか、版画作家の工房、版画講習会を開催するなど、後進の育成にも力を注いでいます。現在、日本版画会理事・四国支部長、愛媛県美術会参与会員です。
「スクリーンプリントで制作を始めたのは、タオルの町今治で捺染(なっせん)の版づくりに手描きフィルムが使われていたのを知ってからです。カッティングの技法はそれ以前にポスター制作などで経験していましたが、透明フィルムにオペキュー(手描きポジフィルムを作るときに使用するインキ)で手描きされていることに驚きました。筆の柔らかい線が版に反映されている事と、容易に修正が出来るところに魅了されました。」と語る森本は、巧みな構想力と表現技術で、自然の風景やそこに生きる生き物たちの姿を生き生きと描き出します。作品に漂う澄み切った空気感がすがすがしく、生命力に満ちた表現で観る者を深遠な版画の世界へと誘います。
初期から近作まで、約50点を展示します。森本の描くスクリーンプリントの版画の世界を味わっていただければと思います。