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宇和島市民協働のまちづくり推進指針
指針策定の趣旨
これまでの社会情勢の変化に伴い、市民の生活や価値観も変化し、行政へのニーズは複雑多岐におよび、行政サービスが年々肥大化してきました。同時に、それらの公共的サービスは、行政が担うものという意識が市民にも行政にも根付いています。
また、人口構造、コミュニティ、福祉、雇用、産業、環境などさまざまな分野で課題を抱えながら、行財政改革に伴う大幅な予算や職員の削減が進み、従来の住民サービスを行政だけで維持することが困難な状況となっています。
そのため、本市では「市民と行政の協働のまちづくり」を市政運営の基本方針のひとつとして位置づけ、取り組むこととしています。
「協働のまちづくり」とは、異なる発想と行動力を持つ市民と行政が、対等のパートナーとしてお互いの役割と責任を意識し、住みやすい宇和島市を協力してつくっていくことです。これは新たなまちづくりの手法ではなく、現在もごみの分別運動や自主防災活動で実施されているように、様々な分野で住民組織や市民団体の活動としてすでにあるものです。そして、単に行政が負担を軽くするために、責任を住民や団体等に押し付け業務を委ねるものではありません。公共的課題の解決という目的を、住民、市民団体、企業等と行政が共有し、公共的サービスの在り方を話し合い、お互いが出来ることから取り組んでいこうとするものです。
本指針は、すべての市民と行政が、お互いに信頼できる関係を築き、それぞれの特色や個性を活かしながらまちづくりに協力・連携していくための共通のルールを定めたものです。
この指針が、今まで培ってきた協働を更に推進し、安心して暮らせる「宇和島市」を実現する一助となることを願います。