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市指定 白王神社の棟札

印刷用ページを表示する 記事ID:0002293 更新日:2019年3月12日更新

市指定有形文化財(歴史資料)

白王神社の棟札白王神社の棟札 一枚

  • 所在地 津島町御代の川
  • 所有者 白王神社
  • 指定日 昭和三八年一〇月一日

 御代の川の白王神社は伊葬那岐神・伊葬那美神を祀る古い神社であるが、由来については明らかでない。

 棟札は、長禄二(一四五八)年一一月七日白王神社再興のとき同社へ奉納され、本神社に引継がれてきたが、近年岩松の三島神社に一時寄託されていた経緯がある。長さ一〇一cm、上幅一二cm、下幅一一cm、厚一cmの熨斗形ヒノキ材で、表裏とも槍鉋で薄く滑らかに仕上げられている。保存状態は、経年の風化で下部は腐蝕し、側面に虫食いがあるが概して良好である。

 文字も古びて判読しがたい箇所もあるが上段に「上棟白王寶殿」との古い文言があり、下段の文言を推測するに願主是種・大工左部郎兵衛・鍛冶四郎左部郎が神社再興に当たり、この地方(御代の川)の安隠と大檀那(領主ではないか)の子孫繁盛を、棟札に記し祈念して奉納したものであろう。本棟札は、室町時代の神社再建を語る貴重な資料である。

(注) 棟札=上棟式のとき、建物名・願主・工匠名・上棟年月日などを書いて棟木に打ちつけた板のことで、新築に限らず、大修理・屋根替えの時にも奉納される。今日まで伝存する最古のものは、岩手県の中尊寺の棟札である。

上棟 白王寶殿
(右)右意趣者天長地久御願圓満 殊者専祈旦那本命元辰吉凶星斗
(中)皇風永扇帝道殷昌佛日増輝法輪常轉 當郷安穏大旦那子孫繁昌故者也
(左)旹長禄二季戌寅霜月初七日 再興願主是種大工厷部郎兵衛同鍛冶四郎厷部郎
言欽


文化的景観
埋蔵文化財