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国登録 上甲家住宅

印刷用ページを表示する 記事ID:0002235 更新日:2019年3月14日更新

国登録有形文化財(建造物)

上甲家住宅 上甲家住宅 一棟

  • 所在地 吉田町東小路
  • 所有者 個人
  • 登録日 平成一四年二月一四日

 上甲家は、明治三四(一九〇一)年、旧吉田藩の東小路にある家老屋敷を購入した。明治四四年に北宇和郡立間村(現在吉田町立間)から元家老屋敷であった現在の地にこの建物を創建して転居している。

 創建当時から清酒、醤油醸造を行っていたが、大正期には醤油醸造が主体となり、この屋敷は昭和三〇年代までその店舗として使用されていた。

 木造二階建、桟瓦葺き、間口六・五間、奥行七・五間、つし造りで大規模な和小屋を架けた切妻造平入りの土蔵造りで、正面上部には格子窓を左右対称に配して美しい外観を形成している。

 正面玄関を入ると創建当時の二〇坪位の土間があり、その上につし造りの梁、床板が現在も残っている。土間の中央部から中の間、仏間、座敷とつらなっており、間仕切りの建具や付書院の明かり取り障子等は、繊細な造りで当時の職人の極め付けの技術が窺える。現在は、住居のほか事務所、店舗として利用されている。

 上甲家住宅は町の中心部の市役所吉田支所の隣に位置し、歴史的街路景観の重要な要素として町民に広く親しまれている。

付書院の明かり取り障子のある座敷の画像
付書院の明かり取り障子のある座敷

小屋組みの様子の画像
小屋組みの様子


文化的景観
埋蔵文化財