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重要伝統的建造物群保存地区 津島町岩松の町並み

印刷用ページを表示する 記事ID:0182610 更新日:2024年4月1日更新

津島町岩松の町並みの概要

名   称 宇和島市津島町岩松伝統的建造物群保存地区
面   積 約10.6ヘクタール
重伝建選定 令和5年(2023年)12月15日
範   囲 宇和島市津島町岩松のうち、若宮、新川岸、上本町一、土居ノ奥、浜田町、下本町一、下本町二、港町一の全域、並びに御幸、上本町二、港町二及び港町三の各一部 選定範囲地図 [PDFファイル/13.79MB]
特   徴 
 宇和島市は愛媛県南予地方の南寄りに位置し、西は宇和海に面してリアス海岸が続く。津島町岩松は宇和島市の南部、岩松川が北灘湾に流れ込む河口域に所在する。
 岩松は、14 世紀中頃には既に農村として存在したと考えられ、室町後期に、岩松川河口の東側にそびえる天が森に越智通繁が居城を築き、岩松の集落はその麓に形成されたとみられる。慶長19 年(1614)以降は宇和島伊達家が治める宇和島藩領となるが、貞享元年(1684)、豪商小西家初代が岩松村で酒造業をはじめたことを契機に次第に町場が発展し、江戸後期から近代にかけて豪商を中心として製蝋業や新田・塩田開発、酒造業等で繁栄し、周囲の集落の物資の集積地として栄えた。現在の町割は昭和初期頃に成立した。
 保存地区は天が森と岩松川に囲まれた岩松川左岸の範囲である。地区内には、狭隘な敷地に江戸末期から昭和40 年代初期までに建てられた伝統的な町家を始めとして、谷筋の農家住宅、寺社、近代の洋風意匠を取り入れた店舗や医院、また近世の地割を残す芳原(ほわら)溝等の水路を形成する石垣が一体となって歴史的風致を形成する。主屋は二階建、切妻造平入の桟瓦葺で、正面の庇を絵様彫刻等で飾った持ち送りで支え、格子を建てて、二階の開口部には手摺を設けるものが多い。二階は全体を座敷として、明治中期頃に改造されたものは登梁に沿って傾斜した棹縁天井を張る特徴がみられる。
 宇和島市津島町岩松伝統的建造物群保存地区は、農村から津島郷の物資集散地への変容とともに町並みが形成され、江戸後期から近代にかけて商業を基軸に発展を遂げた在郷町である。天が森と岩松川に囲まれた狭隘な敷地に、江戸末期から昭和40 年代にかけて建て
られた切妻造平入の町家に加え、土蔵や離れ、農家住宅、近世の地割を残す芳原溝等の水路を形成する石垣等の伝統的建造物が残る。これらの伝統的建造物群が、リアス海岸に注ぐ河川及び周囲の急峻な山林と一体となって歴史的風致を良く伝える。

下本町の町並み
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下本町の町並み          

岩松川にかかる新橋と小西本家
    岩松橋に架かる新橋と新川岸の町並み 

町並み見学案内
        岩松 町並み見学案内 [PDFファイル/757KB]

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