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登録文化財となる本館の解説展示に加えて、
宇和島の歴史・人物・古地図などの展示をおこなっています。
展示内容を令和3年7月にリニューアルしました。
明治に宇和島警察署として建築された本館の歴史やその建築的特徴、そして同時代の古写真や古地図などをパネルや絵画で展示、近現代の宇和島の風景の移り変わりをご覧いただけます。
大正から昭和初期に各地の名所案内図絵を描き「大正の広重」と称される吉田初三郎の手による昭和初期の宇和島鳥瞰図絵も展示しています。
また地元高校生が作成した紹介動画放映コーナーもあります。
※1階の展示室は企画展示を行う場合があります。その場合はロビーにてこれらの一部を展示いたします。
宇和島の先史時代から江戸時代までの歴史のあらましについて、分かりやすいパネルで解説しています。
また縄文時代の伊吹町(いぶきちょう)遺跡、弥生時代の拝鷹山(はいたかやま)貝塚、古代の戸雁(とがり)遺跡、中世の板島(いたじま)城、近世の宇和島城などそれぞれの時代の遺跡などで出土した考古資料も併せて展示しています。
主に明治時代に活躍した宇和島出身の人物についてのパネル展示を行っています。
【展示されている主な人物】
児島惟謙(こじまこれかた)[PDF]
土居通夫(どいみちお)[PDF]
末広鉄腸(すえひろてっちょう)[PDF]
穂積陳重(ほづみのぶしげ)[PDF]
大和田建樹(おおわだたけき)[PDF]
中野逍遥(なかのしょうよう)[PDF]
また当市出身で明治文学研究家として活躍された川崎宏氏(1921 - 2009)が収集された上記人物にかかわる書簡や書籍などの資料も展示しております。
三好直(みよしすなお)は宇和島市出身の彫刻家です。当館では、ご家族から寄贈していただいた三好の作品を中心として、平成20年8月8日から展示を行っています。三好は昭和初期の新文展(文部省美術展覧会)において連続入選をはたし、昭和17年には新文展の特選にも選ばれました。また、郷土の先覚者の銅像なども求めに応じて制作しており、それらの作品は今もなお市内各地で見ることが出来ます。
三好は決して著名な彫刻家ではありませんが、独特の人物像達はいずれも素晴らしい作品です。今日の私たちの生活の中で、三好の中央での活躍も、三好の手による先覚者の銅像達の存在も、ほとんど忘れ去られているのではないでしょうか。
宇和島市出身の素晴らしい芸術家の存在や、先覚の足跡を伝える銅像達を今一度見直していただく機会となれば幸いです。
■ 宇和島市内にある三好直の主な作品
作品名 | 設置場所 |
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恵美須様尊像 | 恵美須町恵美須堂内 |
村松春太郎銅像(柑橘栽培技師) | 農林水産研究所果樹研究センターみかん研究所 |
薬師神岩太郎銅像(元衆議院議員・同建設委員長) | 天赦公園 |
堀部彦次郎銅像(宇和島運輸株式会社創立者) | 堀部公園 |
インドロ・アダネス神父銅像 | 宇和島聖ドミニコカトリック教会前庭 |
牛 | 宇和島市教育委員会教育長室 |
【三好直 経歴】
第4展示室は、登録文化財本館となる本館の建築技法や細部意匠自体を展示品とみたてて、解説パネルを設置しています。ゆっくり、じっくりご覧いただければと思います。2階からは隣接している樺崎砲台跡もよく見えます。
宇和島城下の江戸時代から明治・大正・昭和初期の古地図の展示を行っています。
パネル展示には、当館の位置をいれたり、埋め立ての歴史を分かりやすく解説したものもあります。
【主な展示古地図】