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市長の岡原です。
先日(7月7日)、中村知事から、『県内で初となるBA.5系統のオミクロン株が確認された。』との発表がありました。県内では、本日7月9日には、陽性者が過去最多の650人を超え、職場や学校、会食やスポーツ活動など様々な場面での陽性確認が報告されており、全国的な傾向と同様、緩やかな減少傾向から一転して、急激な増加傾向となっています。
また、市内においても、50名超えの陽性者が確認されるなど、油断ができない状況が続いています。
国の専門家会議での報告によると、BA.5系統は、これまでのBA.2系統と比べ感染力が強く、免疫を逃れる性質があると言われており、7月末には全国でBA.5系統に置き換わるとみられていますが、行うべき対策はこれまでと変わりはありません。
4月に、「特別警戒期間」から「感染警戒期」へと移行する際に、感染防止対策と社会経済活動の両立に向けての前提条件として、次の3つの項目の徹底をお願いしております。
〇マスクの着用や手指消毒、定期的な換気など、基本的な「感染回避行動の徹底」
〇「会食ルール等の遵守」
〇お一人お一人が「自分は重症化しないから大丈夫だろう」と安易に楽観視せず、大切な家族や友人、同僚等に「感染を広げた場合の社会的影響を強く意識していただく」
改めて、この3点をご確認いただき、引き続き、油断することなく、お一人お一人が、十分な注意をしていただくことが一層重要になってまいりますので、何卒よろしくお願い申し上げます。
特に、会食については、「大人数や長時間を避ける」とともに、「しっかりとした感染防止対策をとっている認証店の利用を推奨する」、「座席の間隔確保」や「大声を出さない、羽目を外さない」、「食器は個別、使いまわしはしない」などのルールを守ってください。
加えて、クラスターの発生を防止するため、参加者の中に、感染リスクの高い行動をとっていないか、体調不良の方はいないか、主催者や幹事の方が中心となって必ず事前に確認し、該当する方は絶対に出席しない・させないよう徹底してください。
なお、事業者の皆様には、引き続き、業種別ガイドラインの遵守、職場内での感染防止対策の徹底、イベント・催し物等における徹底した感染対策の実行等について、ご理解とご協力をお願いいたします。
次に、3回目のワクチン接種状況については、7月4日時点で、20代が44.8%、30代が47.0%と県内でも若い世代の接種率が低く、陽性者も多くなっていますが、最近では、比較的接種率の高い高齢者にも増加の傾向が見られます。
ブレイクスルー感染に見られるように、ワクチン接種により感染リスクがゼロになるわけではありませんが、発症や重症化を防ぐ効果が認められており、新たなBA.5系統に対しても、3回目以降のブースター接種の効果は認められています。これから夏休みやイベントなど、全国的に人の往来や接触の機会が増えることからも、接種可能な方は、夏休みに入る前に積極的な接種をお願いします。
現在、ワクチン接種については、医師会等のご協力の下、市内医療機関において、3回目までの接種を実施していますが、働き手世代の方々が接種を受けやすいよう、市役所での夜間接種も実施しています。今後の日程は、7月16日、8月6日、8月20日、8月27日のいずれも土曜日の18時30分~20時30分となっております。
また、60歳以上及び18歳以上で基礎疾患を有する方等に対する4回目接種については、市内医療機関に加え、7月21日木曜日から31日日曜日の間に、計6回集団接種を実施します。会場は、「パフィオうわじま」と「コスモスホール三間」となります。
「パフィオうわじま」は、駐車台数に限りがありますので、市総合体育館からの送迎を行うほか、会場までの移動が困難な方に対するワンコインタクシーや離島航路の無料チケットもございますので、お気軽にご利用ください。
なお、ワクチンの種類については、ファイザーが少なくなってきているため、8月以降、3回目接種までは、従来のファイザーに加え、ノババックスを追加しますが、効果等にはほとんど差異はありません。また、4回目接種については、すべてモデルナでの接種となります。
詳しくはホームページ等でご確認のうえ、積極的に接種を受けていただくようお願いします。
最近の急激な陽性者の増加に伴い、感染に不安を感じる方も多いことから、7月31日まで、市内3か所で無料検査を実施しています。
朝日町の「総合保健協会南予支所」においては、毎週月曜日から木曜日に、PCR検査を受けることができます。
また、きさいやロード内の「メディカルサポート検査ステーション」では毎日、さらに、恵美須町の「くすりの天寿堂」では、毎週月曜日から金曜日まで、抗原検査を受けることができます。
いずれも無料で、予約も不要ですので、詳細については、ホームページ等でご確認いただくか、市保険健康課までお問い合わせの上、お気軽にご利用ください。
なお、検査対象者は、無症状の方に限りますので、少しでも発熱や咳等の症状がある方は、出勤や登校、外出を控え、医療機関に連絡の上、速やかに受診してくださりますようお願いします。
次に、「地域とつながる商品券」事業について、お知らせします。
現在、商工関係団体等と連携し、長引くコロナ禍により落ち込んだ地域全体の更なる消費喚起を図るため、30%のプレミアムが付いた第4弾の商品券を発行中です。引き換え期間は、7月29日まで、利用期間は9月30日までととなっておりますので、地域経済の下支えにつなげるためにも、是非ご活用ください。
また、昨今の物価高騰等の影響を緩和するため、追加の商品券を発行することとしています。一つ目は、「こども応援券」で、子どもたちの健やかな成長と生活を応援するため、1人あたり1万円分の商品券を配付することとし、7月下旬の発送に向け、現在準備を進めていますので、今しばらくお待ちください。なお、利用期間は第4弾の商品券と同じく9月30日までとなっておりますので、ご注意ください。
二つ目は、第4弾に続いて、第5弾となる宇和島市地域とつながる商品券を発行いたします。
第5弾では、プレミアム率をこれまでの商品券よりも10%お得な40%としており、10月中旬からの利用開始に向け、現在準備を進めているところです。詳細については追ってお知らせいたしますので、ぜひご利用ください。
市民・事業者の皆さまには、長期にわたり感染拡大防止に、ご理解、ご協力をいただいておりますことに、改めて感謝申し上げます。
また、昼夜を問わず業務にあたっておられる医療従事者の皆さまをはじめ、介護・福祉、物流や小売など、私たちの生活を支えてくださっているエッセンシャルワーカーの皆さまのご尽力に対しまして、深い敬意と感謝を申し上げます。
本市におきましては、ウィズコロナに向けて、コロナ前の日常を少しでも取り戻すべく、関係者一同、感染防止対策に十分配慮しながら、3年ぶりとなるうわじま牛鬼まつりをはじめ、地域での夏祭りなどの各種イベントの開催準備に懸命に取り組んでおりますので、無事に開催できますよう、市民の皆さまのご協力をお願いいたします。
最後に、重ねてお願い申し上げますが、お一人お一人のご理解と注意深い行動が何よりも重要になって参りますので、先に申し上げた、3つの前提条件をしっかり守っていただき、社会経済活動との両立に取り組んで参りましょう。
令和4年7月9日 宇和島市長 岡原 文彰