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毎年11月3日に吉田町立間地区の八幡神社の秋季例祭として、立間地区や旧陣屋町周辺で行われている「吉田祭のお練り行事」を国の重要無形民俗文化財として指定することが、先日の文化審議会で決定し、文部科学大臣に答申されました。
その内容は、卯之刻相撲や鹿の子、牛鬼など一連の練りや行事に及び、山・鉾・屋台行事の分野としては、中国・四国で初の指定となります。
振り返れば、昭和62年に旧吉田町無形民俗文化財に指定されたことを皮切りに、最終的には国指定を目指そうと、これまで約40年もの間、国や県などのサポートを受けながら、住民の皆さんが主体となり精力的な保存活動を繰り広げてきました。その間、豪雨災害やコロナ禍が立ちはだかり、また活動を牽引してきたキーマンの急逝など、その都度大きな苦難を乗り越えながらこの日を迎えたのです。
答申当日、吉田支所前に集まった関係者の皆さんは清々しい笑顔で、掲げられた懸垂幕を誇らしげに見つめていました。同時にこれから保存継承していくために、担い手不足などの課題に立ち向かう覚悟を感じました。これから市全体で盛り上げていけたらと思います。