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秋を感じ始めた10月下旬、強風の吹き荒れる中、須賀川の河口では大型クレーン船が巨大な橋桁を吊り上げ、慎重に作業を進めていました。現在、県が整備中の大浦地区と市内幹線道路を接続する「臨港道路新樺崎1号線」のうち、「樺崎大橋」の架設工事が実施されていたのです。
この道路が完成することにより、周辺港湾施設など物流の効率化や災害時の円滑な輸送道路の確保はもとより、住吉小学校への通学をはじめとする既存道路の安全性向上が期待されます。
振り返れば今から7年前、地元自治体として大浦地区の皆さん、また県の強力なバックアップの下、国に対する要望活動がスタートしました。その過程の中で、国土交通省の出先である四国整備局では親身な対応の上、どうすれば実現できるか具体的な検討、協議となりました。その後の国土交通省本省要望でも、地元選出国会議員をはじめチーム宇和島で訴えるなど、多くの関係者の協力により、この日を迎えることができました。
これから来年度の開通に向けて工事はピッチを上げ、橋梁部分だけでなく臨港道路との接続など附帯工事も本格化します。本市が担当する箇所につきましても、着実に進めていきたいと考えています。