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第42回 風化させない（令和3年7月号）
先月号の本コラムでは「出水期に向けて」と銘打ち、今後発生するかもしれない風水害への注意喚起や避難情報を早めに提供することで皆さんの安心、安全を確保したいとの決意を申し上げようとしていたところ、発刊前の５月20日に今年度初の大雨による避難指示を発令することになってしまいました。改めて我々を取り巻く自然環境がこれまでと比べて大きく変動していることを実感させられる機会でした。
また、奇しくもその日は、昨今の自然災害が頻発化、激甚化していることを受けて国が避難情報の発令基準を見直し、特に違いが分かりにくい避難勧告と避難指示を避難指示に１本化するなど新基準の運用をスタートする当日であったのです。
このような状況の中、平成30年７月豪雨からもう間もなく３年の年月が経過しようとしています。当時の爪痕は徐々に解消されつつありますが今後５年、10年と時が流れようともあのときの記憶だけは風化させてはならない、そのような気持ちで今後の危機管理業務に臨んでいきたいと思います。
今後とも厳しい瞬間を迎えることがあるかもしれませんが、皆さんと共に乗り越えていきたいと思います。
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