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第39回 感動をありがとう(令和3年4月号)

印刷用ページを表示する 記事ID:0053057 更新日:2021年4月1日更新

​ ある日の市長室、訪れたその男性は、まだあどけない表情ながらも、将来何かをやり遂げるのではないかと感じさせるような存在感がありました。一方、言葉づかいは極めて丁寧で、奢ることのない彼の人柄をよく表していました。あれから3年―。その日の彼の功績はあらゆるメディアに取り上げられ、日本中にそのニュースが駆け巡りました。

 彼の名は鈴木 健吾 さん。そう、先日の「第76回びわ湖毎日マラソン」で、2時間4分56秒という驚異的な日本新記録を樹立し優勝した本市出身の陸上選手です。ゴールの瞬間はあまりにも興奮して、その後立て続けに鳴り響くスマートフォンを持つ手が、小刻みに震えていたことを記憶しています。

 インタビューにおける鈴木選手の発言は、たった今フルマラソンを走り切ったとは思えない爽やかさで、3年前のあのときのように極めて丁寧であり、奢るような素振りは全くありませんでした。コロナ禍において、どこかどんよりとした雰囲気が漂う中、彼が地元に送り届けてくれた素晴らしいニュースは、私たちの希望や勇気に変わりました。

 後日、市長室に報道陣が詰めかけ熱気あふれる中、宇和島大賞および宇和島栄誉賞の表彰式が開催されました。鈴木選手はリモートでの参加のため、代わりにご両親に賞状を受け取っていただきました。後のあいさつでは、これほどの偉業を果たしながら、これまでと全く変わらない実直な話をいただきました。パリ五輪に向けて頑張る鈴木選手を本市としても応援していきたいと思います。

 鈴木選手、感動をありがとう。