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第37回 地域のチカラ(令和3年2月号)

印刷用ページを表示する 記事ID:0053055 更新日:2021年2月1日更新

 この度、本市に再び朗報がもたらされました。日経BP総合研究所が主催する「まちのチカラを引き出したPPPアワード2020」で、名だたる自治体の取り組みの中から、メインの3受賞の1つである「健康・福祉賞」を見事獲得したのです。PPPとは「公民連携」のことを指し、「公」と「民」が連携・共創することで地域課題の解消に取り組むことを意味します。

 国が特に力を入れる地域共生社会の実現には、「他人事」になりがちな地域づくりを、地域住民が「我が事」として主体的に取り組む必要があります。一方で市町村は、それら地域づくりの取り組みの支援と公的な福祉サービスへのつなぎを含めた、「丸ごと」の総合相談支援体制の充実を担当します。この「我が事・丸ごと」事業、通称「我が丸」で現場の最前線として最初に選ばれたのは、旧三間幼稚園舎を活用した「もみの木」でした。運営を委託している社会福祉法人や地域の関係者は、多世代が交流できる施設として何ができるかを熱心に議論し、小さなことからコツコツと進めてきました。そのような中この動きが加速したのが、平成30 年7月豪雨での被災経験でした。この「もみの木」が、2ヵ月余りの断水期間の給水や支援物資の基地として、また他地区の放課後子ども教室の受け入れなど、文字通り多世代交流施設として大いに機能したのです。その後も、地域の困りごとを解決する拠点施設として、その存在感を発揮しています。

 また九島地区でも、旧診療所を集いの場「島の保健室」として開設し、さらに九島小学校をリノベーションした交流レストランの計画が進行するなど、地域住民が主役となり、多世代交流が進められています。

 市としても、今後の両拠点へのサポートはもちろん、新たな拠点づくりについても、他の地域住民の皆さんとともに汗をかいていきたいと思います。