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うだるような暑さに包まれたある夏の日、私は官公庁が立ち並ぶ東京・霞ヶ関で本市の要望活動を終えた後、江戸川区に所在する葛西臨海公園駅に向かいました。駅構内では葛西臨海水族園へと向かうであろう家族連れがごった返す中、私の目的は隣接する「カヌー・スラロームセンター」の視察でした。
きっかけは、6月に小池都知事に再会したことでした。平成30年7月豪雨の代替浄水場設置において、東京オリンピックのカヌー競技開催にあたり準備を進めていた大型のろ過装置を本市へ融通していただいたことは皆さんの記憶にも新しいかと思います。小池都知事に改めて感謝を申し上げたところ、そのカヌー競技場がついに完成したことなど話に花が咲きました。数日後、東京都の担当職員から連絡があり、今回の視察につながったのです。
駅から歩くこと数分、突如真新しい施設が目の前に広がりました。まだ本格的な利用とはなっていないものの、多くの選手からはこのセンターの素晴らしさはもちろんのこと、アクセスの良さなどが絶賛されている様子です。
このセンターを支えるろ過施設の内部では、3基の大型ろ過器がどっしりと座り稼動していました。この内のどこかに現在でも吉田町のためにフル稼働している1基が座るはずだったことを考えると、何とも言えない気持ちになり、改めて職員の皆さんに感謝を申し上げ、その場を後にしました。このようなご縁を大切にしたいと思います。
【カヌー競技場】
【ろ過器】