ページの先頭です。 メニューを飛ばして本文へ
現在地 トップページ > 分類でさがす > 市政情報 > 市の概要 > 市長の部屋 > 市長の部屋 > 第9回 通水は復興への第1歩(平成30年9月号)

本文

第9回 通水は復興への第1歩(平成30年9月号)

印刷用ページを表示する 記事ID:0027958 更新日:2018年9月1日更新

平成30年7月7日は、私たちにとって、忘れられない日となりました。その2日前から断続的に降り続く大雨は、かけがえのない11名もの市民の命を奪いました。また、本市の基幹産業である第一次産業の生産地が寸断されるなど、目を覆わんばかりの惨状がそこにありました。改めまして、犠牲となられた方ならびにご遺族の皆様にお悔やみ申し上げ、被災されましたすべての皆様に、心からお見舞いを申し上げます。

発災後、早急な復旧に向けて取り組みましたが、そこで立ちはだかったのが吉田・三間地区における上水道の断水でした。土石流が浄水場を襲い、両地区は浄水機能を完全に失ったのです。

発災から2日後、雨が止んだのを見計らい、浄水を担当する南予水道企業団や民間の技術者集団が現地に赴きましたが、同場所での復旧を断念。その後の協議の中で、たとえ流量が完全でなくとも、1秒でも早く各家庭の蛇口に水を届けることを最優先課題とすることを確認し、新たな手法と場所で設計業務に取りかかりました。

物資や人手など、本市だけでは為す術がない中、国や県の力強いバックアップにより必要物資は次々と揃い、設置する専門家たちも集結。大きな浄水プラントの輸送には自衛隊の力も借り、先の見えない状況に、うっすらと通水への目標が見え始めました。その後も引き続き支援を受け、8月上旬に念願の通水となりました。

これらは、各関係機関の皆様、そして何よりも、これまでずっと我慢をし続けてくださった市民の皆様のご理解とご協力があったからこそ成し遂げることができた結果であり、心から深く感謝申し上げます。

この通水により、やっと今後の復興へ向けてのスタートラインに立つことができたと思っています。引き続き全力を尽くします。

がんばろう 宇和島!
未来に向かって、ともに歩んでいきましょう。