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8月6日、倉庫に保管していた藩造林が、無事に宇和島の作業所へ運ばれました。
藩造林とは、江戸時代に宇和島藩が植林したスギやヒノキのことで、新博物館ではエントランスカウンターや背面パネルに藩造林を活用します。
樹齢約170年のスギが、宇和島の職人さんの手によって生まれ変わります。
みなさん、藩造林ってご存じですか?
藩造林とは、宇和島藩により植林されたスギやヒノキなどのことで、当時は建築資材や炭の原料などに利用されていました。
中でも、嘉永年間(1850年頃)に植林されたものは、現在は国有林として鬼ヶ城山系に約700本が植わっています。
場所は、地図のとおり水源地の上流付近で、豊かな水の供給や山崩れ防止等に大変貴重な役割があり、森林管理局のホームページでも紹介されています。
そんな貴重な藩造林を新博物館に活用しようと、一昨年より購入、伐採、保管を進めてきました。
木種はスギで、樹齢は170年生ほど。木の仕事に携わる方でも感心するほどの大きさだそうです。
根元から1番玉、2番玉というそうですが、この木からは6番玉までとれました。
ちなみに下段左から(1)(4)(2)、上段左から(3)(6)(5)となっています。だいたい太さ順ですね。
森林組合の方が年輪を数えたら、やはり170ほどあったそうです。
おかしな表現ですが、やはり年輪は年輪であったことに驚きです(笑)
新博物館ではそんなストーリー性も紹介しながら、エントランスカウンターや背面パネルなどに活用します。
宇和島の歴史文化に思いをはせることのできるアイテムとして、できあがりが今から楽しみですね。
ささの葉さらさら、のきばにゆれる~♩
ということで、七夕です。しかも令和7年の777で、いいこともありそうです。
工事現場では、歩道橋近くのすみ切り部分に、七夕の笹を飾っております。
もちろん、工事には関係ありませんが、少しでもにぎやかに、という心意気です。
少しわかりにくいかもしれませんが、お近くをお通りの際は、ぜひ見てみてください。
はやくも梅雨が明け、暑さはこれからが本番…、現場の人たちの体調が気になります。
労働安全衛生を厳守するため、現場でも注意を呼びかける掲示物がたくさんあります。
そんな中、工事は着々と進み、附属棟はおぼろげながら形が見えてきましたね。
これからも暑さにも気をつけ、安全に工事を進めていきます!
少しご紹介するのが遅れてしまいましたが、国道56号天赦公園側歩道沿いに工事情報モニターを設置しました。
タッチパネルになっており、工事情報や完成イメージ動画をご覧いただけます。
工事予定はもとより、天気予報なんかも見られちゃいます。
お近くをお通りの際は、ぜひ触ってみてください!
令和7年5月上旬から杭工事が始まっていたのですが、掘削の途中で大きな石が出てきて、スクリューが止まってしまいました。
原因の石は、主に変成岩(泥岩がマグマで硬化したもの)で、宇和島では鬼ヶ城山系の標高の低い地点で見ることのできる、非常に硬質な石だそうです。
ということで、石を取り除く作業が追加で必要となりました。
オールケーシングというもので、筒を掘り進めながら、筒の中の石や土をハンマーグラブで取り除きます。
筒の中にハンマーグラブを入れて → 石や土を取り除くという段取りです。
写真ではわかりませんが、地中では茶色の筒2本分も、すでに掘り進んでいるそうです。
この作業追加により工期は延びますが、令和10年春の開館には影響ない見込みです。
受注者主催で安全祈願祭が開催され、関係者が参列しました。
会場横の控え室では模型等も展示し、完成イメージも紹介。
当日はお天気にも恵まれ、厳かに執り行われました。
作業する方々や近隣を通行する人が無事で、安全に工事が進みますように。
天赦公園にあった銅像を移設しました。
銅像となっているのは、かつて国会議員を務められた薬師神岩太郎さんという方で、ウィキペディアでも紹介されております。
移設先は、かつて来村長もされていたということもあり、ご子孫の方にも相談しながら保田公園を選びました。
サクラの木に囲まれ、とても目立って、格好も良い感じでおさまりました。
銅像の裏には銘板もあり、改めて敬意を表して、その書き起こしを紹介したいと思います。
薬師神岩太郎氏は宇和島市宮下に生れ侠骨と号す
資性英明剛直 年少より好学大志を抱き農耕の間蛍雪の功を積む
長じて「南予之青年社」を起し地方文化活動に挺身す
又来村長 宇和島市議会議員七期 愛媛縣議会議員二期
其の間市及び縣農業会長に推され地方産業経済の振興に尽す
昭和二十一年衆議院議員に当選農政の権威として重きをなし特に段畑農民の苦境を救済すべく急傾斜地帯農業振興臨時措置法を自ら提案成立せしめ段畑農民の慈父と仰がる
昭和二十八年八月二十七日衆議院建設委員長として全国災害地視察の途次 過労の為病を得東京都の自邸に卒す 享年六十四歳
同日氏の生前の功績を嘉せられ従六位勲四等を追贈せらる
氏は清廉身を持し権勢に屈せず私事を顧みることなく国事に奔走
まことに政治家の亀鑑たり 郷党またその徳を慕ひ 永く其の功を顕彰すべく 有志相議りて氏の面影を彫み地を卜して之を建つ
昭和三十九年四月 建設委員長 山本友一 撰
公園は一時的に狭くなってしまいましたが、小さなお子さんによく遊んでもらっています。
仮囲いの裏側は鉄パイプで組まれています。
いままであったトイレと木がなくなりました。仕方ないとはいえ、少し寂しいですよね…。
フェンス横には一時的に桝がおかれていました。雨水用でしょうか?
新伊達博物館の建築工事が始まりました。
まずは、安全に工事ができるよう仮囲いを設置します。
工事車両の進入路の準備も進められております。
工事現場に掲示される許可票なんかを目にすると、いよいよはじまったなぁという実感がわきます。
工事期間は約1年半の長丁場となり、公園利用のみなさん、近隣のみなさんにはご迷惑をおかけします。
今後も、定期的に工事の進捗等をお知らせしていきますので、よろしくお願いします。
いままであった天赦公園内のトイレが使えなくなるために、仮設トイレを設置しました。
バリアフリー用と一般用がありますが、左側バリアフリー用には手洗い場がありません。
博物館のトイレも使えますので、お気軽にご利用ください。(火曜日、年末年始等を除く9時から17時)
バリアフリートイレは段差なくトイレには入れます。手すりなどもあります。
右側のノーマルタイプのトイレには手洗いタンクがあります。