本文
「今はなき国宝追手門の石垣を忍ばせる正面玄関のただずまい・・・」
これは、伊達博物館の開館の様子を紹介した広報うわじまの冒頭文です。
昭和49(1974)年6月16日、旧宇和島市制50周年を記念して開館した宇和島市立伊達博物館は、
本年で開館52年目を迎えます。
さて、博物館で開催された第1回目の展示をご存じの方はいるでしょうか。
それは先程紹介した広報に記載があります。
目玉は写真に写る宇和島藩七代藩主伊達宗紀を中心とした甲冑の数々。
そして「花菱月丸扇紋散蒔絵女乗物」という九代藩主夫人佳姫の御駕籠です。
「おかご」の愛称で親しまれているこの女乗物は、見たことがある人も多いのではないでしょうか。
しかし、当時の人々は初めて見る宇和島ゆかりの資料の数々にさぞ魅了されたことでしょう。
実際、「連日警察官の特別警戒をお願いするなど想像以上のものものしさ」であったそうです。
写真 左:昭和49年1月20日発刊 広報うわじま 515号より抜粋
写真 右:昭和49年6月15日発刊 広報うわじま 527号より抜粋
この展示を契機に、52年間様々な特別展が開催されました。
その中で入館者数が一番多いのは、仙台との交流展です。
大坂冬の陣の功績から宇和郡の地に入部した伊達秀宗。
そこから宇和島伊達家の歴史が始まるわけですが、秀宗の父は、あの仙台藩祖伊達政宗です。
やはり、その人気はすさまじく、特に平成24(2012)年の秋期特別展「政宗見参!仙台藩伊達家と宇和島藩伊達家」では政宗ゆかりの資料を一目見ようと、約1万3000人が博物館を訪れました。
仙台市と宇和島市は、歴史姉妹都市を提携しており、昨年50年という節目の年を迎え、縁は今に続いています。
その他にも佐賀藩鍋島家・彦根藩井伊家といった伊達家の縁戚関係との繋がりや、
国指定重要文化財「絹本著色豊臣秀吉像」((公財)宇和島伊達文化保存会蔵)との関連で、
天下人にまつわる展示、そして開館50周年の年には開館以来初となる「宇和島城」をテーマとした特別展を行うなど、様々なアプローチで数多くの特別展が行われてきました。
そして本年、開館52年目の節目に、この博物館での運営は最後を迎えます。
「閉館記念特別展」、是非、続報をお待ちください。

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