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障がい者に関するマークについて

印刷用ページを表示する 記事ID:0045155 更新日:2017年9月1日更新

 障がいのある方に配慮した施設であることや、それぞれの障がいについて分かりやすく表示するため、いろいろなシンボルマークや標示があります。

 これらのシンボルマークには、国際的に定められたものや、各障がい者団体が独自に提唱しているものもあります。

 障がいの中には心臓や腎臓など、外見からはわかりにくい身体内部の機能の障がいがあります。このような「内部障害者」は、長時間立っていることがつらいなど、日常の生活に大きな支障がある方がほとんどですので、外見ではわからなくても内部障がいの方が、電車内で「優先席」を利用することもあります。人のイメージ

 また、耳が聞こえない、聞こえにくいといった「聴覚」の障がいもあります。聴覚障害者(難聴者・中途失聴者・ろう者)は、話し言葉による意思の疎通がむずかしく、日常の生活で人知れず苦労しています。さらに、見た目には障がいが分からないために、誤解されたり、不利益を受けたり、危険にさらされたりするなど、社会生活の上で多くの不便があります。

 このように、外見では障がい者であることがわかりにくい方もたくさん暮らしていらっしゃいます。私たち一人ひとりがマナーと思いやりを持って、少しでも暮らしやすい社会をつくりましょう。

障害者のための国際シンボルマーク

障害者のための国際シンボルマークの画像  このマークは、障がいのある人々が利用できる建築や施設であることを明確に示すための世界共通のシンボルマークです。マークの使用については国際リハビリテーション協会の「使用指針」により定められています。なお、このマークは、すべての障がい者を対象としたもので、とくに車イスを利用する障がい者を限定し使用されるものではありません。このマークの使用や著作権については、財団法人日本障害者リハビリテーション協会で管理しています。
 また、このマークを自家用車に表示していても、道路交通法上の規制を免除されるなどの効力はありません。

関連団体等:公益財団法人日本障害者リハビリテーション協会

盲人のための国際シンボルマーク

視覚障害者のための国際シンボルマーク  このマークは、世界盲人連合が定めた世界共通の国際シンボルマークです。世界盲人連合によれば、「このマークを手紙や雑誌の冒頭に、あるいは歩行用に自由に使用してよい。色はすべて青にしなければならない」としています。

 横断歩道で、このマークが付いた歩行者用信号ボタン見かけることがありますね。この信号機は視覚障害者が安全に渡れるよう、信号時間が長めに調整されています。

関連団体等:社会福祉法人日本盲人福祉委員会

聴覚障害者のシンボルマーク(耳マーク)

聴覚障害者のシンボルマーク(耳マーク)の画像  このマークは、聴覚障害者であることを表すを示す国内で使用されているマークです。聴覚障害者は、障がいそのものが分かりにくいため「声をかけたのに返事をしない」などと誤解されたり、不利益や危険にさらされたりするなど、社会生活の上で不安が数知れずあります。

 「聞こえない」ことが相手に分かれば相手はそれなりに気配りをします。目の不自由な人の「白い杖」などと同様に、耳が不自由ですという自己表示が必要ということで考案され、預金通帳、年金証書等に貼って、呼び出しなど聞こえないことへの配慮を求める場合などに使用されています。

関連団体等:一般社団法人全日本難聴者・中途失聴者団体連合会

「ハート・プラス」マーク

「ハート・プラス」マークの画像 このマークは、身体内部に障がいがある人を表しています。身体内部(心臓、呼吸機能、じん臓、膀胱・直腸、小腸、肝臓、免疫機能)に障がいがある方は外見からは分かりにくいため、様々な誤解を受けることがあります。

 内部障害の方の中には、電車などの優先席に座りたい、近辺での携帯電話使用を控えてほしい、といったことをじっと我慢されている方がいます。社会にそのような人の存在を視覚的に示し、理解と協力を広げるために使用されています。

関連団体等:特定非営利法人ハート・プラスの会

オストメイトマーク

オストメイトマークの画像 このマークは、人工肛門・人工膀胱を使用している方(オストメイト)のための設備があることを表しています。オストメイト対応のトイレの入口・案内誘導プレートに表示されています。

 なお、「オストメイト対応トイレ」とは、排泄物の処理、腹部の人工肛門周辺皮膚や装具の洗浄などができる配慮がされているトイレです。

関連団体等:公益社団法人日本オストミー協会

身体障害者補助犬(ほじょけん)啓発マーク

身体障害者補助犬(ほじょけん)啓発マークの画像

 このマークは、身体障害者補助犬法の啓発のためのマークです。

 身体障害者補助犬とは、「盲導犬」「介助犬」「聴導犬」のことを言います。

 公共の施設や公共交通機関はもちろん、デパートやスーパー、ホテル、レストランなどの民間施設でも身体障害者補助犬が同伴できるようになりました。

補助犬はペットではありません。体の不自由な方の、体の一部となって働いています。社会のマナーもきちんと訓練されているし、衛生面でもきちんと管理されています。

関連団体等:厚生労働省社会・援護局

身体障害者標識(四つ葉のクローバーマーク)

身体障害者標識(四つ葉のクローバーマーク)の画像 このマークは、肢体不自由者が運転する自動車に貼る標識で、道路交通法に定められています。肢体不自由であることを理由に免許に条件を付されている方は、その障がいが自動車の運転に影響を及ぼすおそれがあるときは、この標識を表示して運転するよう努めなければなりません。

なお、このマークを付けた車両への幅寄せや割り込み行為は禁止されています。

関連団体等:各警察署交通安全課、交通安全協会

聴覚障害者標識

聴覚障害者標識(蝶マーク)

 このマークは、聴覚障がいであることを理由に免許に条件を付されている方が運転する車に表示するマークで、マークの表示については義務となっています。

 危険防止のためのやむを得ない場合を除き、このマークを付けた車両への幅寄せや割り込み行為は禁止されており、違反した場合は道路交通法の規定により罰せられます。

関連団体等:各警察署交通課、交通安全協会