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教育長通信「あおぞら」vol.21 「学びの多様化学校」の開校に向けて~すべての子どもが未来に輝けるまちへ~

学校に行きたいと思っていても行くことができない。教室に入ることに不安を感じる。みんなと同じペースで学ぶことが難しい――。様々な理由から学校生活に困難を感じている子どもたちがいます。
市教育委員会では、これまでも学校や校内教育支援センター、こども支援教室「わかたけ」などを通して、不登校児童生徒一人一人に寄り添った支援に取り組んできました。しかし、子どもたちの状況や思いは一人一人異なります。そこで、これまでの支援に加え、新たな「学びの場の選択肢」として、令和10年4月「学びの多様化学校」開校に向けて準備を進めることとしました。
「学びの多様化学校」は、不登校児童生徒の実態に配慮した「特別の教育課程」を編成し、一人一人の状況に応じた柔軟な学びを行う学校です。
開校場所は、豊かな自然に囲まれた旧三浦小学校です。海と山に囲まれ、四季の移ろいを身近に感じることのできる三浦地区。そこには、子どもたちを温かく見守ってくださる地域の方々がいて、地域ならではの暮らしや文化があります。教室の中だけでなく、自然に触れ、人に出会い、地域と関わること、そのものが学びになる――。私は、そんな三浦だからこそできる教育があると考えています。
小学生と中学生が共に学ぶ小中一貫校として、一人一人の興味やペースを大切にした学びを進めます。時には自然の中で学び、地域の方から学び、仲間と一緒に何かに挑戦する。こうした体験を重ねながら、「分かった。」「できた。」「やってみたい。」という気持ちを少しずつ育んでいきたいと思います。
そして何より大切にしたいのは、子どもたちが「ここなら大丈夫」と思える学校であることです。安心できる居場所があり、自分のペースで学ぶことができ、人との小さなつながりを重ねながら、少しずつ自信を取り戻していく。その先に、「こんなことをしてみたい。」「こんな自分になりたい。」という思いが生まれ、自分の未来に向かって一歩を踏み出せる学校でありたいと願っています。
そのような学校をつくることは、私たちにとって、これからの教育の在り方を改めて考える機会にもなります。子どもたち一人一人の違いを認め、それぞれの良さや可能性をどのように伸ばしていくのか。この学校での実践を通して、私たちも学び続けていきたいと思います。
そして、ここで得られた学びや支援の工夫を市内の学校とも共有し、宇和島市の教育全体につなげていきたいと考えています。
すべての子どもが、未来に輝けるまちへ――。
令和10年4月の開校に向けて、子どもたちや保護者、学校、そして地域の皆様の声を大切にしながら、三浦だからこそできる新しい学校づくりを、一歩一歩、丁寧に進めてまいります。


