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教育長通信「あおぞら」vol.8 未来づくりフォーラム
令和7年8月2日、「学校と地域が共創する宇和島未来づくりフォーラム」を開催しました。宇和島市内の学校やPTA、公民館、学校運営協議会関係者等、「地域とともにある学校づくり」「学校を核とした持続可能な地域づくり」を推進される熱意あふれる方々約100名にお集まりいただきました。
私は、冒頭の挨拶で、こんな話をしました。その一部を紹介します。
みなさんは、自分の未来をどう夢見ていますか。未来づくりは進んでいますか。
今日は、宇和島の未来づくりについて、持続可能な宇和島をデザインする方法を見つける、そんな時間になれば、また、様々な立場の人たちが様々な角度から関わって、自分たちのふるさとを愛し、誇れる地域づくりができればと思っています。(中略)
そのために、学校でどんな教育が必要かを考えたとき、私は、「ふるさと教育」、そして、「キャリア教育」は必須であると考えました。そこで、教育を通して地域の魅力を学ぶ「ふるさと教育」と、自分の生き方について考える「キャリア教育」を掛け合わせた「宇和島ふるさとキャリア教育」を推進していくこととしました。(中略)
本日のフォーラムが、みなさんの学校や地域の活動において、お役に立てるものであれば幸せに思います。わたしだからできる!宇和島だからできる!そんな何かを見つけていきましょう。
【宇和島ふるさとキャリア教育全体構想】
フォーラムを終えた今、参加者の皆さんにそう投げかけた言葉の返信を自分なりに考えました。
市内6中学校生徒会の活動報告からは、未来の宇和島市を担う「すばらしい子どもたち」が育っていること、成長していることを確信しました。そこに関わっている先生方の支援・指導の力を感じました。まさに「人づくり」。
また、宇和津幼稚園、吉田小学校、津島中学校の実践発表で印象に残った言葉として、「人とのつながりを大切にする。」「一歩を踏み出し、やってみる。」「地域人材を積極的に活用した体験活動を充実させたい。」「地域の力・伝統の力を生かしながら、郷土愛を育む。」「自分が住んでいるところに誇りや愛着を持たせる。」などがありました。まさに、家庭・地域との「つながりづくり」。
そして、うわじまアンバサダーである中川奈美さんのお話からは、不撓不屈で前向きな生き方、自分の個性や特性を輝かせて生きることの大切さを感じました。また、地域貢献したいと言う言葉が何度も聞かれ、「地域づくり」への熱い思いがひしひしと伝わってきました。
「人づくり・つながりづくり・地域づくり」は、まさに「宇和島市教育振興基本計画」における「目指す教育の姿」です。包摂的で持続可能な地域社会の共創を目指す姿が、本フォーラムにおいて示されたことは、大変意義あることだと感じました。
持続可能な地域をデザインする方法は様々あります。その中から「わたしだからできる!宇和島だからできる!」方法をこれからも共に考えていきましょう。
本フォーラムに参加していただいた皆さん、関係者の皆さん、改めて感謝申し上げます。ありがとうございました。