本文
教育長通信「あおぞら」vol.6 共に
新年度がスタートし、早くも2か月が過ぎました。市内小中学校においては、運動会や修学旅行、集団宿泊行事や市郡総体を始め、充実した学校行事や教育活動が行われています。
このような中、5月末からは、教育委員会による学校訪問を行っています。学校訪問は、子どもたちの健やかな成長と安全な学びの環境を確保するために行う教育委員会の大切な活動の一つです。子どもたちの学習や運動の様子を見たり、安心して過ごせる環境が整っているかを確認したりします。また、学校長からは、学校経営方針や教育計画について説明を受け、学校が抱える課題や家庭・地域との連携状況について共通理解を深めています。
私は、何よりも、授業を見せていただくことがとても楽しい!各教室に滞在する時間は短いですが、先生の発問や指示、それを受けての子どもたちの反応や発言を聞いたり、五感を使って活動したりする姿を見ると、そこに存在する学びや成長を直に感じることができます。そうした貴重な空間に共にいさせてもらうことの喜びを感じています。一時間一時間の授業の積み重ねが、子どもたちの成長へとつながっていることを実感することができます。改めて、教師はやりがいのある仕事だなと思います。
話は変わって、今年度、宇和島市教育委員会のグランドデザインを作成しました。教育委員会の組織や業務内容を皆さんはご存知でしょうか。十分に周知できていないところもあるのではないかと思い、教育委員会をもっと見える化していこうと考えました。教育委員会のことを学校や地域に伝えていくことで、理解やつながりがさらに深まるのではないかと期待しています。
グランドデザインとは、教育や地域づくりにおける「未来の理想の姿」を描いた全体構想のことです。これは単なる目標ではなく、どのような方向性で進むべきか、その道筋を示す羅針盤のような役割を果たします。例えば、子どもたちの豊かな成長を支えるために、学校や地域がどのように連携し、どんな取組を進めるべきかを明確にします。
このグランドデザインには、私自身が考える学校像も合わせて示しています。その内容も、私自身が校長をしていた頃から変わっていません。これからも学校・家庭・地域のあらゆる世代と様々な分野の人々が一体となったAll宇和島の教育を目指します。このグランドデザインを共有することで、みんなで力を合わせ、共によりよい未来を築いていきたいと思います。