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宇和島地域審議会要望と回答(平成23年1月)
【要望書が提出された日】平成23年1月31日
【市が回答した日】平成23年2月25日
No. | 区分 | 意見(要望)事項 |
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1 | 要望 | 市立宇和島病院について(バス停、院内ボランティアについて) |
2 | 意見 | 防災体制充実の一環としての通学路の点検について |
3 | 意見 | 市立宇和島病院について(非常階段について) |
4 | 意見 | 住吉山・歴史資料館・樺崎砲台跡を公園にすることについて |
5 | 意見 | 地域消防団の合併について |
6 | 要望 | 学校給食の食材について |
7 | 要望 | 学校教育についての教育委員会の指導・対処について |
8 | 意見 | 宇和島駅前畑枝川の清掃について |
9 | 意見 | 宇和島市の人口増加対策としての利便性向上について |
No.1 市立宇和島病院について(バス停、院内ボランティアについて)
意見(要望) |
(1)病院敷地内のバス停について (2)院内ボランティアについて |
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回答 |
(1)雨天時にはバス停のベンチが濡れるため、座ることができないので、何とか改善していただきたいとのご要望につきましては、大変ご不便をおかけしておりましたが、昨年11月末にベンチ2箇所に屋根を設置し、ご不便の解消を図ったところです。 (2)当院におきましては、病院職員と協力して、患者様が少しでも良好な環境のもとで安心して治療を受けることができるよう、院内ボランティアを募集し、ご活動をいただいているところです。 |
No.2 防災体制充実の一環としての通学路の点検について
意見(意見) | 和霊小学校の体育館も、耐震補強が始まっています。 いつ起きるか判らない地震です。通学路にも危険な場所が多くあります。 交通指導をしている場所に、昭和40年代頃(?)に建てられたような古いブロック塀があり、少し傾いています。また道幅よりも高いブロック塀もあります。 市の危機管理課、消防署、学校の教員に何度となく、これらのことを伝えてきました。通学路を変更する、危険箇所について処置をするなど、何らかの対応を検討してはいかがでしょうか。 |
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回答 | 和霊小学校に確認をしましたところ、該当のブロック塀の件につきましては、ご連絡をいただいた旨の報告を受けました。 学校としましては、ただちに教職員が現場へ赴き、状況を確認したということです。以下、学校の対応等を含めてご説明いたします。 ご指摘のとおり、大変古く見える塀で、一部、破損も見受けられました。触れたところでは、ぐらつきや剥離等は見られず、地震等の災害がなければ、倒壊の可能性は少ないと思われました。また、どこまでの自然災害等に耐えられるかは、専門家ではないことや所有者が民間人であることなどから確かめようはありませんでした。また、壁を壊して造りかえる件につきましては、所有者であるヤマト運輸和霊センターにも相談をしましたが、所有者の判断によるもので、早急の対応はできませんでした。 また、現行の通学路にある横断歩道の近くの道路には、平日8時30分まで普通車輌以上の車輌の通行制限がなされています。通学路を変更するとなると、変更後の通学路と現行の通学路の安全性も比較しなければなりません。さらに、車両制限道路の変更等の検討も必要となり、学校だけでは判断できない状況が出てきます。こうしたことから、警察署とも相談しながら、通学路の変更を検討していきたいと考えます。 従いまして、あらゆる点から総合的に判断しますと、現状のままの通学路を当分の間使用するとともに、併せて、通学路を変更することが望ましいかどうか、検討していくことが良いと考えました。また、子どもたちには、塀に触れたりすることなく、塀側とは反対側を通るような指導も行いたいと考えます。さらに、該当の塀の状況につきましては、常に状況の確認を続けていきたいと思います。 これからも地域における児童の見守り等につきまして、ご協力をよろしくお願いいたします。 以上(学校教育課 回答) |
No.3 市立宇和島病院について(非常階段について)
意見(意見) | 市立宇和島病院の非常階段は、常に施錠されていて、IDカードのようなものをかざさなければ開錠しません。万が一の事態になった時、現状で果たして「非常階段」と呼んでいいものでしょうか。 関係者以外でも、いつでも通ることのできる階段が必要と思います。 |
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回答 | 当院は、セキュリティ対策の観点から、院内要所にカードリーダーを設置し、セキュリティカードがなければ、往来ができないシステムとなっています。 非常階段の扉につきましても、平常時は施錠されており、セキュリティカードがなければ、開錠することができません。 今回いただきましたご意見は、火災など万が一の事態が発生した場合に、セキュリティカードで個別に非常階段の扉を開錠していたのでは、非常階段の意味がないので、関係者以外でも、いつでも通ることができる階段にしておく必要があるのではないかという主旨のものであると拝察いたします。 先程申し上げましたように、当院はセキュリティ対策の観点から非常階段の扉を常時施錠しておりますが、火災など万が一の事態が発生した場合の対応は、防災センターで一元管理しており、システム制御により非常階段の扉の施錠が解かれることになっています。このシステム制御につきましては、自主的な研修会などにより研修を積むとともに、昨年9月には院内において「防災訓練」を実施するなど、万が一の事態への対応には万全を期し、鋭意努力を傾注しているところです。 関係者以外でも、いつでも通ることができる階段が必要とのご意見・ご要望でありますが、防犯などのセキュリティ上の対策であるため、今後においても非常階段の扉は施錠した状態での対応とさせていただくことにしていますので、何卒、ご理解を賜りますよう、よろしくお願いいたします。 以上(市立宇和島病院 回答) |
No.4 住吉山・歴史資料館・樺崎砲台跡を公園にすることについて
意見(意見) | 宇和島市のシンボルの宇和島城が、散髪したようにすっきりとし、その他についても整備されつつあるようで誠に良いことだと思います。 ところで、周囲の山を見渡すと、住吉山が特に樹木がうっそうと茂っており、石段を登ってみると周囲が全く見えません。 地域の人や老人クラブがせっかく桜の苗を植え、その後の管理や除草などのボランティア活動をし、市が金属の手すりを取り付けてくださっても、登ってくる人は少ないと思います。城山ほどは切らなくとも、太りすぎた木や伸びすぎた枝を剪定して、海や街が眺められるようになれば、散歩の人、花見客、観光客が山に登ってくることも多くなると思います。 また、歴史資料館に来たついでに、山に登って景色を眺めること、反対に、景色を眺めにきたついでに、歴史資料館と砲台跡を見学して帰ろうという場合もあることでしょう。歴史資料館につきましては、関係の方々の一層のご工夫やご努力で、入館者の興味を引く展示をお願いいたします。 さらに、住吉山・歴史資料館・樺崎砲台跡を公園として、駐車場、ベンチ、トイレなどを整備していただければ、宇和島市の観光地のひとつになるのではないでしょうか。 |
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回答 | 【歴史資料館について】 宇和島市立歴史資料館(旧宇和島警察署、明治17年建築)は、愛媛県下で第1号目の「国の登録文化財」として登録されています。 そのため、その貴重な建造物として復元・保存された資料館の持つ建築上の構造を来館者によりよく見ていただくように、天井の一部を空け、天井裏の柱の構造に照明を当てるなど工夫をしています。 なお、現在の展示関係としましては、宇和島市出身の挿絵画家で全国的に人気を博した高畠華宵の作品や関連資料等を「高畠華宵大正ロマン館」(東温市)より借用し、3ヶ月ごとに展示替えを実施して、年4回の「華宵の部屋展」(入場無料)を開催しています。また、入口では、旧藩時代から埋め立てを行ってきた宇和島湾の変遷を取り上げるパネル展示なども実施しています。 今後の検討としましては、文化課および歴史資料館で保管・所蔵しています資料等の活用の可能性などが考えられ、以下の展示等について企画・検討いたしたいと思います。
以上(文化課 回答) |
No.5 地域消防団の合併について
意見(意見) | 地元、白浜・石応地区は高齢化が進み、若者は少なく、世帯数・人口ともに減少しています。保育園が閉鎖し、小学校も合併が現実のものとなりました。 そんな中、消防団の将来はどうなるのか。若者の個人負担が年々増えていく中で、合併を考えても良い頃ではないでしょうか。 石応校区(石応・白浜)を一つにし、定員を増やすことで対応はできないものでしょうか。 |
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回答 |
【城西分団第4部(白浜)と城西分団第5部(石応)の統合について】 【消防団員定員の増加について】 |
No.6 学校給食の食材について
意見(要望) | 学校給食の食材については、地元産品を基本に調達されていると理解していますが、品物によっては、地元外の商品もあると思います。価格面の課題はあると思いますが、地産地消の意味から、地元外からの仕入れ商品について、地元産への変更の再検討をお願いいたします。 |
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回答 | 現在、給食においても、積極的に地元から仕入れ、地産品を使用しているところですが、調理場によっては大量に調理をする関係で、地産品のみでは商品の数量や品質が揃わない等の問題があるのも事実です。しかしながら、地産地消の観点からも、今後もできるかぎり地元から食材を仕入れ、地元産の使用を進めてまいりたいと考えています。 以上(教育総務課 回答) |
No.7 学校教育についての教育委員会の指導・対処について
意見(要望) |
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回答 |
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No.8 宇和島駅前畑枝川の清掃について
意見(意見) | 私たち、花による街づくりグループは、年2回、花の植え替えをして、駅前の美化に努めています。畑枝川は鯉が泳いでおり、観光客の目を楽しませていました。 ところが、先日から川底に白いビニール袋が沈んでいて、とても見苦しくなっています。上流の方々への美化に対する指導はもとより、一刻も早く除去して、元の美しい川にしてほしいと思います。 |
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回答 | 畑枝川と大池川におきましては、昨年度(21年度)、堆積した土砂の取り除きを行いました。今後も駅前の堆積土につきましては、状況を観察し、対応したいと思います。 また、浮遊ゴミにつきましては、畑枝川の中間部にスクリーンやネットを設置し、ゴミの投げ込みや流入を防止し、流れ着いたゴミは地区のボランティアの皆様に除去して頂いています。今後とも美化の推進にご協力の程よろしくお願いいたします。 以上(建設課 回答) |
No.9 宇和島市の人口増加対策としての利便性向上について
意見(意見) | 宇和島市の都市としての利便性が向上すれば、人口が増加するのではないでしょうか。(仮説) 現在の宇和島市において、公共交通機関と呼べるものは、JR四国の宇和島駅終点の予讃線と高知県方面に延びる予土線の2本しかなく、大都市の鉄道網と比較して南予地域を網羅する交通機関とは言えない状況です。また、民間運営のバスは松山・大阪方面の直通バスの運営を重視しており、地域の「足」としての機能を充分に果たしていないように見えます。 しかし、四国南西地域を網羅する交通機関は、民間運営のバス以外考えられません。この交通機関を再編成することにより、利便性が向上し、市民の快適な生活を支えることができるのではないでしょうか。また、高齢化に伴い、郡部の医療機関を利用するお年寄りが増えている現状では、喫緊の課題ではないでしょうか。 現状の問題点を列挙させて頂くと、(1))目的地の不明確、(2))高額な料金、(3))運行本数の少なさ、(4))バスセンターのアクセスの悪さ、などが挙げられると思います。宇和島市としても以上の問題点を放置することなく、共同で問題の解決にあたることが重要ではないでしょうか。 初めに、バスセンターのアクセスを良くするために、現在の地点から移転することが必要だと思います。その候補地として、「きさいや広場」が適地ではないでしょうか。周りの施設の充実度や将来の発展性を鑑み、「きさいや広場」にバスセンターを設置することがベストだと思います。また、宇和島駅や病院など頻繁に利用することが見込まれる路線に関しては、シャトル便を運行するなど柔軟な対応を考えてみては如何でしょうか。目的地が不明確なことでこれまで利用を控えていた市民が、目的地が明確になることによって利用するようになると思います。 |
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回答 | まず、全国的な傾向として、自家用車の普及といった社会情勢の変化に伴い、特に地方都市においては、公共交通の利用自体が長期的に減少傾向にありまして、現在の公共交通の主な利用者層は、移動手段を持たない子ども、高齢者等と、偏在しています。 また、特に地方都市では、少子高齢化・人口流出が、公共交通の衰退に拍車をかけ、路線廃止や減便等の路線縮小、そしてさらなる利用者の減少、といった悪循環に陥っています。 このような状況を踏まえて、「移動権」の保障等を盛り込んだ「交通基本法」が、今国会で提出されています。本市は、半島部や山間部を抱えていまして、集落が放射線状に点在しているという地形上固有の特徴があるために、地域内の移動には、特に自動車輸送の場合、重要性が非常に高くなっています。このようなことから、本市には現在のようなバス路線網が形成されています。 バス路線(生活交通路線)について整理しますと、ご存知のとおり、愛媛県南予地域のほぼ全域にわたり、バス事業者「宇和島自動車株式会社」が広域的に運行しています。路線再編、経費削減等、事業者の経営努力による対応は、既に限界にきていまして、鉄道についても、予土線の存続が危惧されているところです。バス路線については、国・県・市からの欠損補てん、つまり補助金によってかろうじて維持されている、それでも減便や路線廃止は免れない、というのが実状です。 バス路線の維持・確保のため、国・県・市により、バス路線運行費欠損=赤字への補助を行っており、本市としては、平成21年度に20,618千円の補助を行っています。国・県・市から補助を受けていると言っても、赤字のすべてを補てんできる訳ではありません。事業者(宇和島自動車)は、大阪・松山等の高速バス運行による収益で、路線バスの赤字を穴埋めすることで、何とか経営を維持しています。それでも路線の廃止・減便は避けられない状況で、その代替措置として、市がコミュニティバスを運行しています。路線バス廃止代替路線として6路線、交通空白地域への対策として4路線を運行しています。しかしながら、路線バスの交通網の維持に係る経費負担も多額であり、市財政を圧迫しています。 このような、現状の運行を維持・確保するだけではなく、将来にわたり地域公共交通の活性化を図るために、バス・タクシー事業者や地域住民代表などで構成する「地域公共交通活性化協議会」を平成20年度に立ち上げ、今後の地域の公共交通のあり方を示す「総合連携計画」を、国からの補助金を受けて策定しております。 |