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宇和島地域審議会要望と回答(平成26年9月)
【要望書が提出された日】平成26年9月10日
【市が回答した日】平成26年11月10日
No. | 区分 | 意見(要望)事項 |
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1 | 意見 | タバコのポイ捨てについて |
2 | 要望 | 宇和島伊達400年に向けて、城山を更によい環境に |
3 | 質問 | 原発事故を想定しての対策は |
4 | 要望 | 危機管理について |
5 | 質問 | 雨水枡について |
6 | 意見 | 丸山公園内の桜標本木と周辺の管理を |
7 | 要望 | 宇和島駅周辺に整備予定の複合施設について |
8 | 質問 | 九島架橋と市の観光について |
9 | 意見 | 6次産業化について |
10 | 質問 | 土砂災害対策について |
11 | 質問 | 人口減少対策について |
No.1 タバコのポイ捨てについて
意見(意見) |
近年は、全体的にはポイ捨ては少なくなっているようですが、喫煙については、男性は減少傾向に、しかし、女性は横ばいもしくは少し増えているようです。最近は敷地内もしくは建物内が禁煙になってきましたが、喫煙場所が少なくなっているので、歩きタバコをする人が少なくならないのではないかと思います。 【ポイ捨てを減らす方法】
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回答 |
当院では2ヶ月に1回、禁煙対策委員会が禁煙パトロールを実施しております。 生活環境課では、中心市街地を美化重点地域に指定し、各交差点に灰皿を設置しています。 三角公園、正式には桜町児童遊園ですが、昨年度から公園内での喫煙者が多く、たばこの吸い殻がそのまま捨てられているという苦情が寄せられていました。 |
No.2 宇和島伊達400年に向けて、城山を更によい環境に
意見(要望) | 【現状】
前回会議(1月20日)において、城山についての要望を提出いたしました。諸々の制約の中で、早速にお取り組みしていただき感謝いたしております。二度に亘る提出で恐縮ですが、宇和島城を大切に思う市民の皆さんのお声をお届けします。 |
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回答 | 城内の案内看板等につきましては、本年3月末に両門(桑折長屋門及び上り立ち門)に説明板を設置いたしたところでありますが、城内看板の表示につきましては、雨風により風化しているもの、わかりづらい場所等、十分な案内表示ができていないところもあるのが現状であります。
以上(文化課 回答) |
No.3 原発事故を想定しての対策は
意見(質問) | 異常気象、異常災害、加えて原発への恐怖心は、誰もが胸に秘めています。 原発から海上24キロ、四電の言う30キロ以内の当市のいざという時の対応について伺います。 先日、NHKの番組でヨウ素剤の配布について、近場は配布済みであるが、保存方法に問題があるという事でした。 当市は事故発生後に配布するとのことでしたが、当市にヨウ素剤は来ているのですか。どこに保管し、市民にどのように手渡されるのでしょうか。このような放映があった事は、原発再稼働も間近いと思わざるを得ないのですが。 |
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回答 | 伊方原発から半径30キロ圏内となる地域につきまして、当市では嘉島と吉田町の一部となる40行政区・約4,600人が対象となっています。 当市におきましては、昨年9月に「宇和島市避難行動計画」を策定したところであり、万一の原発事故において必要な防護措置等を定めています。 現在、当市では「27,000丸」の安定ヨウ素剤を保管しています。その保管場所につきましては、「三間保健センター:12,000丸」と「市役所吉田支所:15,000丸」となっています。 また、安定ヨウ素剤の配布方法につきましては、30キロ圏内の方々に対しまして放射性物質拡散前に最寄りの小学校(一時集結所)で配布する予定であり、国等の指示に基づき服用することとなります。 なお、新聞報道等でご承知のとおり、伊方原発3号機におきましては、現在、原子力規制委員会が安全審査を実施しており、当市ではその審査状況を注意深く見守っているところです。 以上(危機管理課 回答) |
No.4 危機管理について
意見(要望) | 山際地区の避難所指定場所までの安全道の確保を申請していますが、その後の状況を知りたいです。 本川内の道路上に指定されていますが、川沿いで道幅が狭く、以前、老人車が二度転落し、その内、一人は亡くなっているのを発見されたと聞いています。県が発行する「愛顔(えがお)のえひめ」では、市町の避難所への資機材の整備促進のための費用の一部を補助するとあります。そこで、せめて避難所までの川沿いにパイプの手すりを設置してほしいと思います。 |
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回答 | 建設課では、ガードレール等の交通安全施設につきましては、地元自治会から「交通安全施設設置要望書」を提出していただき、現地の状況を確認した上で設置しております。 まず地元要望としての取りまとめをお願いいたします。 以上(建設課 回答) |
No.5 雨水枡について
意見(質問) | 昨今の異常的な豪雨に対応できるのか、雨水枡が気になります。 枡の間隔はどのように決定し、設定しているのでしょうか。お尋ねします。 |
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回答 | 道路の排水桝の設置箇所は「道路土工排水工指針」の中で、縦断勾配がゼロまたはゼロに近い道路では、一般的に20mに1箇所程度となっております。また、谷部の最低部に設置することとなっております。 宇和島市の定めております市道認定基準もこれに基づき、直線部は20m以内、屈折部には必要に応じ設けることとしております。また、道路排水がうまく排水できていない箇所につきましては、現場の状況に応じて桝の増設等を行っております。 以上(建設課 回答) |
No.6 丸山公園内の桜標本木と周辺の管理を
意見(意見) | 去る9月7日、クリーン活動で久しぶりに標本木の桜木の所へ行き、大変な変わり様に驚きました。
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回答 | 桜観測員の意見聴取の上、回答
また、現標本木は、事実老木となってきており、2年前から2本比較観測を行い、宇和島桜標本木の見直しも検討しているところであります。 以上(商工観光課 回答) |
No.7 宇和島駅周辺に整備予定の複合施設について
意見(要望) | 宇和島駅周辺に児童館、図書館、総合展示館の整備が計画中と聞きますが、広く意見を聞いた上で早くお願いします。 |
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回答 | 宇和島駅周辺整備として、子育て支援センター・図書館・生涯学習施設等の整備を計画しております。 市民の方のご意見を伺い、少しでも早く整備できるよう努めます。 以上(都市整備課 回答) |
No.8 九島架橋と市の観光について
意見(質問) | 九島架橋後の観光について、長期の計画は考えているでしょうか。 皆の意見を集めて、早く計画を立てるべきではないでしょうか。 |
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回答 | 九島地域に関係する団体、組織、観光協会、商工会議所、県市関係各課で構成された連絡会の意見を反映させ作成された、九島地域振興整備計画書(平成26年2月 建設課)に記載しておりますが、
以上(商工観光課 回答) |
No.9 6次産業化について
意見(意見) | 市のメイン産業は農業、漁業の一次産業であり、国は地域再生のため、6次産業化を進めているが、進まない。具体的な計画を長期的にやるべきです。地域の状況に合った進め方をお願いします。 |
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回答 | 6次産業化には、生産者や加工業者等が自分のポジションを広げて、もしくは変えて事業展開をする「融合型」と、自分のポジションを変えずに他の業種と連携して行う「連携型」(農商工連携が典型例)があります。 宇和島市の6次産業化にもこの2つが存在しますが、家族型経営体では人手が少なく、生産活動に時間を取られるため、融合型6次産業化は困難な状況で、取り組めたとしても小規模になりがちです。 一方、連携型は宇和島の1次産品を使った加工・販売をしている企業があり、6次産業化の推進が図られる前から存在しますが、6次産業化という意味での連携の意識は低いことが実情であります。 今後の宇和島市の6次産業の推進のためには、このあたりの融合型を目指すのか、連携型を目指すのかの整理が必要で、特に、国が進める「地方再生」に向けては、大規模化しやすい連携型の推進が必要で、生産者と市内外の企業とのマッチングが極めて重要であると認識しています。 また、6次産業化の成功事例を増やすためには6次産品の販路拡大を目指した出口戦略や販売を見越した商品開発が絶対に必要であります。 今後はマッチングと販売戦略とをセットで長期的に取り組んでまいりたいと考えています。 以上(産業未来創造室 回答) |
No.10 土砂災害対策について
意見(質問) | 広島市の土砂災害で注目された土砂災害は、山間や急傾斜地の多い本県(全国ワースト3位)は、指定率で極めて低いという現状がある。その中でも本市は、市町村単位の中で最大の危険箇所数がある。 これらの現状と課題から、今後行政として、国・県とどのような方針で被害予防策として、具体策を進めるのか。
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回答 |
(ハード面について) (ソフト面について) |
No.11 人口減少対策について
意見(質問) | 最近、日本の人口減、地方の人口減、そして人口減のため将来消滅しうる市町村と、改めて驚く現状と、その将来像への課題が統計的に取り上げられている。 本市でも現状として、
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回答 | 昭和49年には2.05であった日本の合計特殊出生率(1人の女性が一生の間に産む子どもの平均数)は、平成24年には1.41まで減少しており、このまま推移すれば、50年後の日本の人口は現在の3分の2になり、年齢構成では65歳以上の高齢者が増え、現役世代と言われる20~64歳の人口が今の半分に減少すると推計されています。 一方、宇和島市における合計特殊出生率(人口動態保健所・市町村別統計による平成20~24年平均値)1.64となっており、国の数値と比較してやや高くはあるものの、人口の減少は避けられない状況です。第一次宇和島市総合計画(平成20~29年度)では、国勢調査の結果から本市の人口予測を行っており、平成29年度に74,000~76,000人に減少すると推測しています。 人口減少は、産業の衰退、地域活力低下の原因となることは言うまでもなく、市政運営に直結する重要な問題です。 このような中、本市では、人口減少対策を重要課題として位置付け、人口の流出・減少を抑制し、定住促進を図ることを目的として各種データ等の調査・分析を行い、本市における人口減少の原因を明らかにしたうえで、具体的な対応策について協議を重ね、実現に向け取り組む方針です。 雇用の拡充につきましては、現在、宇和島市では、地域の商工団体や経済団体と連携して「宇和島地域雇用創造協議会」を設立し、厚生労働省の委託事業である「実践型地域雇用創造事業」を展開しております。これは地域の求職者や創業希望者に対し、職業技能のスキルアップや創業に役立つ知識やノウハウを身につける機会を、セミナーという形で提供し、自身の就職あるいは創業に役立ててもらおうという取り組みです。同時にこの協議会主催で、年に2回地域の求職者と企業のマッチングを図る目的で「合同就職面接会」を開催しております。この面接会の開催に際し、毎回新たに人材を求める企業・事業所を開拓し、この地域の求職者に提供できる雇用先の拡充を図っております。若年層雇用の定着化につきましては、当市としても気がかりなところではありますが、若者定着に特化した具体的な展開は現在のところ行っておりません。今後ハローワーク・商工団体等各種労政関係機関と連携をとりながら、一人でも多くの若年層労働者の定着促進に努めてまいりたいと考えております。 また別のアプローチとして、当市にUJIターンを希望する30代~40代の、いわゆる即戦力となりうる求職者に焦点を合わせた、地域内企業・事業所を対象にそういったニーズがあるかのアンケート調査を行い、労働層人口の更なる流入の促進を図る取組も予定しております。 産物の全国区へのアピール化につきましては、平成26年度から産業未来創造室に4名の職員を配置し、今までのイベント型の販売促進だけではなく、職員が直接企業を訪問し、養殖魚・柑橘類・真珠・加工品等を始めとした宇和島産品の販路拡大を図るための営業活動を行っています。 また、同室では市内の企業の現状把握に努め、企業の留置を図るとともに、愛媛県と協調して、企業誘致・立地にも力を注ぎ、雇用環境の改善に努めています。 教育・文化面におきましては、児童・生徒に対し、郷土や地域の産業や文化の学習を行い、郷土「宇和島」への愛着心を育む取り組みを行っています。具体的には、「わたしたちの宇和島市」という郷土冊子を活用した学習、みかん、米、養殖業といった地場産業の学習、文化財や伊達博物館等の文化資源を活用した学習等を行っています。 また、子どもたちが安心して地域住民と交流体験活動ができるよう、放課後子ども教室を市内各所に開設し、保護者も安心して働ける環境づくりに努めています。 一方、生涯教育の一環として、うわじまMIセンターにおいて、独身男女の出会いの場を提供することを目的にお見合いや交流会を実施するなど、結婚推進活動を推進し、将来を担う若い世代の定住化、人口減少の抑制に努めています。地域の活性化の施策としましては、昨年度から地域づくり交付金を設立し、市内31地区でそれぞれの地域課題に応じた活動に取り組まれています。この中で、婚活イベントや特産品の研究をされている地区もあります。また、都市部の人材が地域に入り、地域づくりを住民とともに行う地域おこし協力隊の導入や、保育所跡地を利用したみまきガーデンなど、各地域の活動支援を行うとともに、市広報、ホームページで活動の紹介をするなど、情報発信に努めて参ります。 以上、各分野の取り組みをあげましたが、これら以外にも、伊達400年祭を契機とした伊達文化の浸透や、ふるさと納税の更なるPRなど、「魅力ある宇和島」を発信するとともに、今後は産業・教育・福祉といった各分野を組み合わせた施策の検討や、宇和島市周辺の市町との連携による広域的に人口を留める施策が必要と考えます。 以上(総務課・企画情報課・商工観光課・産業未来創造室・学校教育課・生涯学習課・文化課 回答) |