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2/27配信
【郷土料理でつながる "じゃこてんバル"】
宇和島で暮らす人インタビュー33|薬師神 真直さん




クラフトビールとじゃこ天を楽しめるバル「まっすぐや」を営む 薬師神 真直さん。
高校卒業後に京都で約30年過ごし、宇和島へUターンしました。
薬師神さんの帰郷は、“地域を変えたい”というような大きな使命感からではなく、
長男としての立場と、家業であるじゃこ天づくりを続けるため。
久しぶりに戻った宇和島は、懐かしいのに、どこか距離を感じる場所でもありました。
「地元やのに、ちょっと浮いとる感じがあって。30年も離れとったけんですね。」
Uターン経験がある人には、思い当たる感覚かもしれません。
そんな中、「人がふらっと集まれる場所をつくりたい」という想いを抱くようになり、「まっすぐや」をオープン。
しかし、開店直後にコロナ禍に突入。
思うように進まない中、薬師神さんは補助金を活用してビールタップを増設しました。
「日常が戻った時のことを考えて、店の強みを補強する設備投資をしました。今振り返るとリスキーなことをしたと思います。」
さらに、店の前に「じゃこ天自動販売機」と「クラフトビール自動販売機」を設置。
「お店で飲むのは難しくても、帰り道にちょっとおいしいものを買って帰る喜びはコロナ禍でも奪われたくなかった」という想いがユニークなアイデアに繋がりました。
お店で提供するのは、薬師神さんが全国から選んだ多彩なクラフトビール。
その相棒となるのが、実家「薬師神かまぼこ」のじゃこ天です。
「じゃこ天だけでなく、“みてん”も出しています。エソなどのすり身を揚げた、白くてぷるぷるした食感の練り物です。」
アヒージョやピザ風にアレンジしたものなど、ビールのお供にピッタリなメニューが揃っています。
「家業は、父が現役で続けてくれています。いずれ自分が継ぐことも視野に入れながら、自分にしかできない展開を模索しています。」
その一つとして目指しているのが「宇和島発のクラフトビール」です。
「宇和島には、柑橘などの素材が十分に揃っているので、醸造さえできれば。アイデアに賛同してくれる人はいるけど、事業として続けられるかとか、資金面などクリアしなければならないハードルも多いですね。」
取材中、薬師神さんが何度か口にしていた言葉があります。
「移住やUターンには、大きな理由や特別な覚悟はなくてもいいと思うんです。」
“続けたいものがある”、“心に残っている風景がある”、その気持ちだけで十分帰ってくる理由になると薬師神さんは言います。
宇和島には、そんな等身大の想いを胸に、自分らしい暮らしを紡ぐ人がいます。
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