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8/22配信

印刷用ページを表示する 記事ID:0118524 更新日:2025年8月22日更新

​【九島に誕生したレジデンシー ~自然との調和、そして創造~】
宇和島で暮らす人インタビュー27|佐藤 純一さん

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神奈川県出身の佐藤純一さん。高校卒業後、ロックスターに憧れ、ギター1本で単身アメリカへ旅立ちました。
そこで彫刻家の先生と出会い、佐藤さんの人生は大きく変わったと言います。

「お前、音楽の才能ないから俺の弟子になれ、と言われたんです。次の日から早速。」と笑って話す佐藤さん。

大学と大学院で美術や建築を学ぶと、その後はニューヨークのDEAN&DELUCA本社でデザインディレクターを務めました。長年愛されるトートバックのデザインにも携わったそうです。
その後、世界各地で住宅や店舗のデザインに関わり、母校でもあるRISD(ロードアイランド・スクール・オブ・デザイン)—世界でも屈指の“創造力の訓練場” —で教鞭を取るまでに至ります。

「世界中の学生たち——アートに限らず、デザインや科学、思想など多様な分野を学ぶ若者たちに、日本に古くから根づく“自然と調和して生きる”という精神や文化を、実際に体で感じてほしいと思ったんです。」
大学で学生と触れ合うなかで、いつしかそんな想いを抱くようになり、それを実現するための候補地を探し始めます。

佐藤純一さんと奥さんのテイラーさんが宇和島市を知ったのは、シアトルに拠点を置く日系スーパー「宇和島屋」の曾孫さんに、“教え子”として出会ったことがきっかけでした。
その教え子の話や、宇和島びいきとして知られる“司馬遼太郎”さんの小説の影響もあって、全くゆかりのなかった宇和島に強い関心を持つようになります。

そして、ようやく見つけた新たなフィールドが「九島(くしま)」。
移住を検討して家族で九島の移住体験住宅に滞在していたとき、地元の方が採れたての野菜や魚を持ってきてくれたことに衝撃を受けたといいます。
建築を学び、教える中で「壊した自然の上に人間の暮らしが成り立つ」ことへの違和感を抱いていた佐藤さんにとって、この島の自然と共に生きる暮らしと絶妙な距離感を保つ人との繋がりは、まさに理想のコミュニティでした。

「外国人の元生徒や友人たちに、“こんな生き方もあるんだ”って体感してほしい。そこから新しいアイディアや作品が生まれたら…」
そんな想いから、現在、空き家を一軒借り上げて“レジデンシー”として開放し、月1回のペースで元教え子や仕事仲間などを受け入れています。
今後さらに別の空き家を改修して、陶芸の工房やアトリエとして活用する計画も進んでいます。

東京中目黒とシアトルにある”人とモノが集うクリエイティブスペース『Utility Works』”の設立にも関わっていた純一さんとテイラーさん。それをモデルに、宇和島でも同様の取組みを展開する想定で移住しましたが、ここで暮らしてみて、「外のものを持ち込むのはおこがましい、ここにあるものやここから生まれたものをふくらませたい」と考えるようになりました。

少しずつ地元とのつながりも深まり、6月には「ながたき農園」さんや島のごはん屋「nicco」さんとともに、島の魅力を伝えるイベント「Blue Terrace」を開催。アメリカ・カリフォルニアから来日し、滞在していたアーティストが、本場のBBQをふるまってくれる場面も! 

九島でこれから、“アート”そして“ここにしかない暮らし”を核に、新たな取組が広がっていきそうです。

佐藤さんご家族の九島での暮らしについてはまた次回…

 

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