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12/19配信
【大学在学中に就農 理系農家が見出す農業のおもしろさ】
宇和島で暮らす人インタビュー31|児玉 壱茶さん
[キーワード:#Uターン #新規就農 #学生就農]




「もともと柑橘農家になるつもりはなかったんです」――そんな言葉から始まった今回のインタビュー。
宇和島市吉田町で就農4年目になる児玉壱茶さんは、高校卒業後、農業ICTを学ぶために国立大学の農学部に進学しました。
大学入学時から、コロナ禍のためすべてリモート授業となり、地元で祖父母の柑橘畑を手伝うようになりました。
「それまでは収穫作業の手伝いばかりで、正直、農家にそこまで惹かれませんでした。でも、この時初めて一年を通した栽培から携わってみて、柑橘栽培のおもしろさに気付きました!」
そして、祖父に園地を一部譲ってもらい、大学卒業を待たずに就農することを決めた児玉さん。
「じいちゃんも75歳になって、体力のことを考えて園地を縮小しようかという話が出ていました。そんなタイミングで、コロナ禍になり…不思議と、いろんなことが重なったんですよね。」
宇和島市で学生が就農するのは、児玉さんが初めて。市の多種多様な制度が適用される「認定新規就農者」となるには、様々な条件や現実的な経営計画が必要となります。必要単位をほぼ取得しており卒業の見通しが十分に立っていたこと、経営計画に現実味があったことに加え、やる気が評価され大学3回生のときに就農を実現しました。
児玉さんがこだわるのは、科学と現場の融合。園地の土壌分析を行い、品種や場所に応じて、肥料の種類や量を変えています。
「大学では栽培技術というより、農業ICTを専攻していました。農家になることを決意してからは、植物病理学や生理学、食品製造学についても学びました。大学で得た知識が今、私の柑橘栽培に活きていると感じます。」
取材中も、児玉さんは柑橘を手に取りながら「この木は元気ないな、肥料足さないと…」「ちょっと色づきが早いな」とつぶやく場面がありました。その姿は、まるで研究者のよう。
「やり方を少し変えるだけで、品質や量が大きく変わるんです。それが実験みたいで、つい試したくなるんですよ。」
科学の知識と現場の感覚、その両方を大切にしながら柑橘に向き合う児玉さんは、農業をとても楽しんでいるように見えます。
そんな児玉さんは、生産者としての枠を超え、活動の幅を広げています。
パティスリーなどの飲食店と連携して、その時々の品種の特徴を生かしながら商品を考案したり、オリジナルブランドのジュースをECサイトで販売したりと、商品化にも挑戦しています。
「こういう取り組みで、宇和島の柑橘をもっと知ってもらえたらうれしいですね」と話してくれました。
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