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文化財に関する話題 令和3年度

記事ID:0062190 更新日:2021年3月24日更新 印刷ページ表示

文化財に関する話題


■旧立間村役場文書の修復作業がおわりました。​

 3月23日、​西日本豪雨で浸水被害を受けた吉田町立間地区の「旧立間村役場文書」約5千点の史料が修復を終え、立間公民館に還ってきました。3年をかけて、無償で修復を手がけた「愛媛資料ネット」より、最後となる8箱の段ボールが「旧立間村史料保存会」へ手渡されました。
 修復された史料は江戸時代から昭和期の行政文書となります。立間地区は愛媛柑橘栽培発祥の地として、また愛媛県指定民俗文化財の「吉田秋祭の神幸行事」が執り行われている地区として知られていますが、修復史料にはそれらに関連する記録が多数みられ、「地域の歴史を物語るものがほとんど残されたことは、地域の復興への心の支援になる」として、立間地区と教育委員会から、それぞれ感謝状と記念品を贈呈しました。
 
 詳しくは下記リンク、もしくは報道各社の新聞記事、ネットニュースをご覧下さい。
 復興のあゆみVol.11 水に浸かった歴史文書ー文書が語る情報を残すために(宇和島市広報記事)

 愛媛資料ネットHP(外部リング)
 
 愛媛資料ネットより立間地区へ手渡しされた修復史料
 愛媛資料ネットに所属する愛媛大学生より立間地区へ手渡された修復史料
 返還式出席者(愛媛資料ネット(愛媛大学)・立間地区住民・市教育委員会)
 返還式出席者 (愛媛資料ネット(愛媛大学)・立間地区住民・市教育委員会)
 
■鹿の子(吉田秋祭の神幸行事)の交流会が開催されました。
  「吉田秋祭の神幸行事」の練物の一つの『鹿の子』を通して、吉田小学校・立間小学校・仙台市の福岡小学校の3校で、2月22日にオンライン交流会が行われました。
 吉田小学校と立間小学校では、総合学習のなかで鹿の子をはじめとして、吉田秋祭に関わる学びが行われています。
  吉田小学校HP記事立間小学校HP記事
 仙台市の福岡小学校では、地区に伝わる『鹿踊(ししおどり)』などの伝承活動に取り組まれています。
  福岡小学校HP記事
 鹿の子、八つ鹿踊り、五つ鹿踊りなどの「鹿踊り」は、南予地方に広まっていますが、それは仙台藩主伊達政宗の長男となる秀宗が、宇和島藩主となった頃から始まったものとされています。
 今回、吉田地区と福岡地区をつなぐ「鹿踊り」をテーマとして、鹿踊りの研究者として知られている愛媛県歴史文化博物館の大本敬久学芸員を交えて、オンライン交流会が開催されました。子どもたちは、それぞれの鹿踊りの動画を見比べながら、説明しあったり、似ているところや違うところを確認しあったり、大本学芸員の解説を聞いたりして、知識を深めていました。
 今後もこの交流会は継続されるとのことです。この模様は、それぞれの学校のHPで詳しく掲載されていますので、以下のリンクよりご覧下さい。
 ●吉田小学校HP記事
 ●立間小学校HP記事
​ ●仙台市福岡小学校HP記事

 吉田小学校での様子
 吉田小学校での様子

 立間小学校での様子
 立間小学校での様子

関連する文化財:「吉田秋祭の神幸行事」(愛媛県指定無形民俗文化財)​


■天守のすす払いが行われました。
 ボランティア団体「宇和島城城山を守る会」の主催で、12月25日に宇和島城天守のすす払いが行われました。城山を守る会。宇和島城に従事するシルバー人材センター会員・宇和島南中等校生徒・観光物産協会職員・市教育委員会職員の方々、60人ほどが集まっていただきました。宇和島伊達家の記録に倣い、来年の年男が恵方に向かって笹箒を振るって掃除が始まりました。上階から笹箒やはたきで埃を払った後、床などをぞうきんでふきとり、天守の隅々まできれいにしていただきました。
 天守玄関と南北の登城口となる門には注連飾が飾られ、天守3階には宇和島伊達家の記録に倣った鏡餅が飾られました。これらの飾りは1月8日まで飾られる予定です。

恵方へ笹箒を振る年男たち 笹箒で埃を払う様子
恵方へ笹箒を振るう年男          笹箒で埃を払う様子

鏡餅 桑折氏武家長屋門
天守3階の鏡餅              桑折氏武家長屋門の注連飾

鏡餅の説明
鏡餅の説明(クリックでPDFファイルが開きます)

12月26日付新聞記事 
12月26日付愛媛新聞

関連する文化財:宇和島城天守(国指定重要文化財)

 

吉田秋祭の神幸行事の用具点検を兼ねた展示会が開催されました。
 11月3日に開催される「吉田秋祭の神幸行事」は、昨年に引き続き新型コロナウイルス感染対策のため中止となりましたが、吉田町おねり保存会をはじめとした秋祭関係団体の皆さんが、11月3日に練車(山車)や幕、装束などの用具の点検をかねた展示会を各地区の集会所などで開催しました。総合的な学習で秋祭を学んでいる吉田小学校3年生児童らが、練車の組み立て見学や練車を引いたり七福神の装束を身につけたりなどの体験を通して、祭りの雰囲気を楽しみながら学びを深めていました。また11月2日には、「鹿の子」(鹿踊り)の保存団体となる立間鹿の子保存会の踊り手7名が、子鹿役の児童2名が通う立間小学校で日頃の練習成果を披露しました。
 11月10日の愛媛新聞にてその模様が掲載されました。

練車見学 七福神装束着付け体験

関連する文化財:吉田秋祭の神幸行事(愛媛県指定無形民俗文化財)

 

■十本松峠街道でボランティア清掃活動が行われました。
 吉田町と三間町を結ぶ旧街道「十本松峠街道」において地元住民で構成される「十本松峠の整備と復活の会」の呼びかけで、11月3日にボランティア清掃活動が実施されました。110人ほどの方が参加、道の歴史を学びながら草引きなどの清掃活動に取り組みました。
 11月7日の愛媛新聞にその模様が掲載されました。 

関連する文化財:吉田藩刑場跡
活動に関するお問い合わせ:十本松峠の整備と復活の会代表浪口長正(電話番号 090-6282‐0323)

 

■八ツ鹿踊りが一年ぶりに奉納されました。
 新型コロナウイルス感染の落ち着きに伴い、宇和津彦神社秋の祭礼の練りの一つで市指定無形民俗文化財の「八ツ鹿踊り」が、10月29日、一年ぶりに本来の形で奉納され、宇和津小学校男子児童8名の踊り手が美しい歌声と優美な舞いを披露しました。市内巡行については規模を縮小しながらも、あわせて巡行していた猿田彦や獅子舞の練りと相まって、最近味わうことがなかった祭りの雰囲気にお城下が包まれました。
 10月29日のテレビ愛媛やネットニュースにて報道されました。

関連する文化財:八ツ鹿踊り(宇和島市指定無形民俗文化財)

 

■城南中学校の生徒がハマユウの補植活動を行いました。
 8月4日に城南中学校の生徒43人が沖の島自然保護活動の一環として、愛媛県指定天然記念物であるハマユウの補植活動を行いました。
 この活動は2015年に城南中学校と合併した旧宇和海中学校で始まり40年以上続く活動で、今年の4月には環境大臣表彰を受けています。

補植活動の様子1   補植活動の様子2

関連する文化財:ハマユウ(愛媛県指定天然記念物)

 

■令和3年度夏休み子どもイベント「城山探検」を開催しました。
 8月9日・10日に宇和島城で夏休み子どもイベント「城山探検」をマスク着用など感染対策を講じたうえで開催しました。
 観光情報センター「シロシタ」で受付を済ませた子ども達が、城内のチェックポイントを巡ってクイズに挑戦しながら楽しく宇和島城について学びました。

受付の様子    探検の様子

関連する文化財:宇和島城天守(国指定重要文化財)、宇和島城(国指定史跡)

 

■7月に中学生が宇和島城について学びました。
 7月1日・8日・16日に城北中学校の、14日に宇和島南中等教育学校のそれぞれ1年生が総合的な学習の時間で宇和島城を訪れました。
 天守や藩老桑折氏武家長屋門では学芸員による解説を行いました。
 生徒らは宇和島城のほか伊達博物館・歴史資料館も訪れ、宇和島についての知識を深めました。

解説を聞く城北中学校生徒   解説を聞く宇和島南中等生徒 

関連する文化財:宇和島城天守(国指定重要文化財)、宇和島城(国指定史跡)

 

■立間鹿の子の体験学習が吉田小学校で行われました。
 6月16日に吉田小学校3年生29人が総合的な学習の時間で立間鹿の子の体験学習を行いました。
 児童はまず立間鹿の子保存会の踊りを見た後、グループに分かれて踊りや歌を学びました。そして実際に太鼓を叩いたり、鹿頭を被ったりして鹿の子を体験しました。
 吉田小学校では近年、継続的に総合的な学習の時間で鹿の子をはじめとした「吉田秋祭の神幸行事」に関する学習を行っています。

 ▶R3吉小日記(吉田小学校HP)

 令和3年6月18日付愛媛新聞にて記事掲載

歌をうたう吉田小学校児童   道具に触れる吉田小学校児童

​関連する文化財:吉田秋祭の神幸行事(愛媛県指定無形民俗文化財)​

 

 ■県指定無形民俗文化財「吉田秋祭の神幸行事」の映像記録が完成しました。
 吉田秋祭保存団体協議会は「吉田秋祭の神幸行事」に係る映像記録を作成しました。
 今回の映像記録は、文化財の保存継承を目的に作成したものであり、令和元年に行われた準備や支度など一連の行事が詳しくおさめられています。
 当協議会よりダイジェスト版の動画提供を受けましたので是非ご覧ください。

▶動画の紹介・公開ページ
▶吉田ふれあい国安の郷お祭り館
​関連する文化財:吉田秋祭の神幸行事​(愛媛県指定無形民俗文化財)

 

■国指定重要文化財 絹本著色豊臣秀吉像の保存修理が完了しました。
 令和元年6月から令和3年3月までの約2か年に渡る秀吉像((公財)宇和島伊達文化保存会所蔵)の修理事業が完了しました。本像は、国内で現存する秀吉の肖像画の中でも最も大幅で優れたものとして知られていますが、絵具の剥落などの劣化が目に見えて明らかとなったことから、国の補助を受けて保存会が専門業者へ依頼し修理が行われました。
 その過程で、今まで知られていなかった彩色方法や大正11年の修理記録が明らかとなりました。詳しくは以下のパンフレットをご覧下さい。なお、修理完了後も絵具や糊の定着などのために1年間は収蔵庫内で保管期間が必要で、公開は令和4年度以降となります。

豊臣秀吉像保存修理事業パンフレット [PDFファイル/2.18MB] 
関連する文化財:絹本著色豊臣秀吉像(国指定重要文化財)

 

■4月23日 県指定天然記念物 ハマユウの保全活動で市立城南中学校が環境大臣表彰を受けました。
環境省では毎年みどりの日にあわせて、自然環境功労者の環境大臣表彰​を行っています。 
令和3年度の表彰において市立城南中学校による沖の島のハマユウの保全活動が選ばれました。 ↠環境省ホームページ

この保全活動は昭和53年より2015年に城南中学校と合併した旧宇和海中学校で始まり40年以上続く活動です。
例年6月頃に苗の補植や害虫駆除、周辺の清掃を行っています。

令和3年5月13日付愛媛新聞にて記事掲載
関連する文化財:ハマユウ​(愛媛県指定天然記念物)

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