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JAえひめ南みかん学校への設立支援

記事ID:0109625 更新日:2024年12月11日更新 印刷ページ表示

みかん学校の設立に当たり、企業版ふるさと納税を通じて応援していただいた日本曹達株式会社の方にお話をうかがいました。

お答えくださったのは、総務部長の見邉さんです。

 

  • 企業版ふるさと納税とは?

国が認定した地方公共団体の地方創生事業に対し、企業が寄付を行った場合に、法人関係税から税額控除する仕組みです。

企業側は法人税の軽減ができるだけでなく、地方創生に関わることで社会貢献ができるというメリットがあります。

 

  • 日本曹達様の企業理念や事業内容について

まず初めに会社のことについてうかがいました。

日本曹達株式会社は1920年に創業し、農薬の製造販売や医薬品・電子材料などの用途に使用される化学品を製造されているそうです。

1934年(昭和9年)に農薬の生産を開始して以来、安全で効果の高い農薬を世界中に供給されてきたとのこと。

農薬による食糧安全保障と、持続可能な農業への貢献を重要課題と考え、世界的な食糧・飼料の増産、作物保護の多様化や使用者の安全性向上をテーマに、農業問題・食糧問題の解決に取り組んでいらっしゃいます。

 

  • 企業版ふるさと納税の実施背景について

日本曹達さんが企業版ふるさと納税を実施されたのは今回が初めてだそうですが、きっかけは代表取締役である阿賀さんのひと言だったそうです。

「2022年に当社の阿賀より、CSR活動(企業の社会的責任を果たすために、持続可能な社会の構築に寄与すること)の一環として企業版ふるさと納税の仕組みを活用し、社会貢献ができないか検討するよう指示がありました」

見邉さんのお話によると、これまでにも日本曹達さんは、生物多様性のある森づくりと環境保全のため、新潟県上越市の「上越市くわどり市民の森」内に「日本曹達グループの森」を設け公益社団法人国土緑化推進機構への寄附を継続するなど、様々な社会貢献活動をされており、今回は、新たな社会貢献の方法として、企業版ふるさと納税の検討を始められたそうです。

 

  • なぜ宇和島市を選んだのか?

担当となった見邉さんは、CSR推進統括担当取締役の清水さんと共に全国の自治体が計画しているプロジェクトを調査していたところ、

(一社)RCF(社会事業コーディネーター)から紹介された宇和島市の取り組みについて興味を持ったそうです。

 

宇和島市が決め手となった理由を尋ねてみると、見邉さんははっきりと仰いました。

「宇和島市役所さんとJAえひめ南さんとウェブで協議させていただいたのですが、プロジェクトの内容に共感するとともに、非常に熱意を感じたんです」

「みかん学校」を設立しそこで就農希望者への研修・教育を行い、柑橘農家の新 たな担い手を育成する。

このプロジェクトは、農業生産基盤の強化や地域の活性化へと繋がり、持続的な農業の実現を可能にしていく――その期待と熱意を大いに感じたことがきっかけとなり、最終的に宇和島市への寄付を決められたそうです。

 

  • 宇和島市のイメージ

日本曹達さんは農薬の販売を行っているため、元々宇和島市のことはJAえひめ南を通して認知されていたそう。

見邉さんに宇和島市のイメージをうかがってみると、やはり柑橘の産地というイメージが強かったそうです。

「実際に伺ってみて、鯛や真珠の養殖も盛んだと知りました」

 

当時会われた副市長が真珠をたくさん身に着けていらっしゃったそうで、非常に郷土愛の強い方だなと感銘を受けられたのだとか。

「愛媛県内の市長や副市長さんは地元への「愛」が強い方が多いイメージがありますね」

宇和島のみかんを実際に食べられたかうかがってみると、市長が来社された際に持参されたお土産の紅まどんなを食べてあまりの美味しさに驚かれたそう。

「甘平も美味しいよと聞いたので、いい時期のものを食べてみたいですね」と楽しそうに仰っていました。

 

みかん学校や新規就農者への期待、メッセージ

我が国の農業を支えている基幹的農業従事者は年々高齢化し、今後一層の担い手減少が見込まれ、生産基盤の脆弱化が深刻な課題となっております。

一方、我が国の農業には、現場で培われた多くの優れた技術が蓄積されており、こうした技術を体系化・共有化して、次世代に伝承していくことは大変重要な取り組みであると認識しております。

JAえひめ南みかん学校は、農業生産基盤の強化や地域の活性化など、イノベーションの推進と持続的な農業の実現に向けた「人づくり」に大いに資するものと考えております。JAえひめ南みかん学校が全国有数の柑橘産地である宇和島市の柑橘農家の担い手確保・育成に繋がりますことを期待しております。

今回、みかん学校に第一期生として5名の方が入校されました。今後、ご苦労されることも多々あるかと存じますが、ぜひ、初心を忘れずに頑張っていただきたいと思います。

皆様は、夢を抱いてみかん学校に入校されたと思います。その夢は、JAえひめ南様や宇和島市役所様など、みかん学校の設立にご尽力された関係者の夢でもあります。ぜひ、その夢を実現していただきたいと思います。

みかん学校卒業生が手塩にかけて育てた美味しい柑橘を食する日を楽しみにしております。

見邉総務部長

▲日本曹達株式会社 見邉総務部長

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