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宇和島の人~内山 喜教 さん

記事ID:0095124 更新日:2024年6月5日更新 印刷ページ表示
プロフィール写真

農林産業を守る森の番人

津島猟友会

内山 喜 さん

 

Profileプロフィール

 津島町生まれ。津島猟友会に所属し有害鳥獣の駆除に従事しています。親や親戚が猟師であったことから20代から狩猟を始め、キャリアは60年を超える大ベテラン。
 年間捕獲頭数は300頭を超える名人でありながら、狩猟初心者への指導を行うなど次世代の人材育成にも尽力しています。

深刻な鳥獣被害から産業を守る
 宇和島市の産業の一つがカンキツをはじめとした農業。農業者を悩ませるものが鳥獣被害です。鳥獣被害は実に深刻で、作物の食害や枝の破損、石垣や園内道の破壊といった被害に加え、農業者の営農意欲を失わせ産地の崩壊を招きかねません。
 内山さんは被害を軽減すべく有害鳥獣の駆除に従事しています。
 内山さんが使用するのは「くくりわな」という仕掛け。
 獣道に仕掛け、動物が踏むとワイヤーが飛び出して足をくくり捕獲するというもの。
写真A
まずは山を知ること
 地元である津島町内の山はほぼ網羅したという内山さん。罠を仕掛けた場所へただ単に向かうだけでなく、道中に獣道がないか確認しながら次に仕掛けるポイントを模索していくといいます。
 広大な山の中で闇雲に罠を仕掛けても捕獲はできません。動物の痕跡を確認したうえで仕掛けることでより捕獲効率が向上します。
 内山さんは罠の手前に枝や石などの障害物を置くことで、動物が仕掛けを踏むように誘導しているといいます。長年のキャリアの中で習得した知識です。
写真B
地元のために駆除に注力を
 駆除は農業者や地元の人たちから頼まれて行うことがほとんどです。「果樹園や山林の被害を見たとき、駆除に力を入れないといけないと思う」そう話しながら急こう配の山道を難なく踏破する内山さん。「体力維持とボケ防止でやってます」と冗談も。
 罠を仕掛けた場所を数カ所回り、この日は半日で2頭のイノシシを駆除しました。
 駆除したイノシシは解体し、その肉を猟師仲間におすそ分けします。
写真C
試行錯誤も楽しい
 狩猟初心者へ講義を行うなど人材育成にも尽力されている内山さん。市内外から内山さんを訪ねてくる人もいます。「上手くいかず諦めてすぐに辞めていく人も多いが、それは一番やってはいけないこと。」
 「最初から思い通りに捕獲できることはそうない。先輩に聞いたり、色々自分なりに試行錯誤を繰り返し、山に慣れ、獣の習性に慣れ、罠に慣れていかなければならない」と話します。自身もトライ&エラーを繰り返すことでキャリアを重ねてきました。
 「狙った獲物が思い描いた通りに獲れた時がとてもうれしいです。上手くいかないときもありますが、ではどうするかとさまざまな考案や試行錯誤をすることも楽しいです。要は狩猟が好きだということ。これに出会っていい人生が送れています」と話す名人でした。
写真D

​取材(令和4年11月15日):農林課 土井

 

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