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宇和島の人~福田 千恵美 さん

記事ID:0095119 更新日:2023年11月28日更新 印刷ページ表示
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仲間と“研究”して、気持ちを豊かに暮らす

宇和島友の会

福田 千恵美​ さん

 

Profileプロフィール

 愛媛県宇和島市生まれ。5児の母。子育て後、市内小学校でのCAPプログラムの授業の実施や主任児童委員など、地域の子どもを見守る活動を経験。雑誌『婦人之友』の愛読者が集まる「宇和島友の会」で、“家庭は簡素に、社会は豊富に”を合言葉に、毎日の暮らしでできる身近なSDGsに取り組む傍ら、同会の子ども部リーダーとして、6歳以下の未就学児とその親に寄り添う子育てサロンを運営。

子育て支援は居場所づくり 地域のどんな人も立ち寄れる場所に
 番城地区は、宇和島市の中心部の南方に位置し、国道56号線沿いに小売店が立ち並ぶ、子育て世帯が多く居住する地域です。その地域にある番城公民館で、2018年に「おやこdeカフェ」が“開店”しました。
 「おやこdeカフェ」は、福田さんをはじめとする「宇和島友の会」の会員の方々が運営する子育てサロンです。60~70代の仲間たちと“子育て支援は居場所づくり”を合言葉に始めた子育てサロンは、現在、カフェと「おやこdeミュージック・ケア」の月に2回、開催しています。
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地域の公民館を拠点に ~食べて、聴いて、見て、触れて~
 「おやこdeカフェ」の開店日。公民館の和室には、さまざまなおもちゃやお絵かきコーナー、絵本と子育て雑誌が並ぶ読書コーナーが設けられ、訪れた親子は三者三様に過ごしていました。
 福田さんたちが運営する子育てサロンは、市内外、居住地区を問わず、就学前の親とその親が利用でき、会員と子どもたちは”おばあちゃん世代”と”孫世代”。会員の方々は、おしゃべりをしたり、見守ったり、時にはお母さんの悩み相談にのったりと、お母さん同士の交流だけでなく、世代間交流の場でもあるようです。
 本市の地域づくり交付金を活用して開催している「おやこdeミュージックケア」は、講師を招いて、太鼓やハンドベルのほか、シャボン玉などの楽器ではないものも使って、音を聴くだけでなく、目でみたり、体を動かしたりして、親子で音楽を楽しみます。
 地域づくり交付金は、自分たちの地域特性や課題を踏まえて、住民たちが話し合って使い道を決める交付金です。その活用について、子育て支援の必要性と、その役割を担えると、地域に認めてもらっていると感じていると言います。
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おばあちゃん世代だからできること 手作りおやつを届ける
 人権教育や主任児童委員として、長年、地域の子どもたちを見守り、相談や支援活動に取り組まれてきた福田さんは、それぞれの事情をもつ親や子どもと関わる中で、「親御さんは、ゆっくりする時間がほしいのかもしれない」と気づいたと言います。
  「私自身、子育てをしていたころ、家庭で手作りおやつを作るゆとりはないと思っていたけれど、おばあちゃん世代になった今なら作れると思った。」と朗らかに話す福田さん。
 会員が代々引き継いできたレシピで作ったおやつで、訪れたお母さんのお腹と心が少しでも満たされて、家に帰ってからも笑顔で過ごせる時間が増えること、いつでも、どんな人でも立ち寄って、ホッと一息つける場所になれることを願って、「おやこdeカフェ」と名付けたと言います。
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今のあなたでいい 親子が安心できる場を目指して
 「今、子育てをしている親御さんたちは、いろいろな媒体や機会で”子育て”に関する知識を得ているのだと思う。だから、あえて何かを教える必要はないと思っている。」という福田さんは、親御さんとの会話の中で”今”の子育てを教えてもらって、刺激をもらうこともあるそうです。
 「『今のあなたでいいのよ。』とお母さんたちのありのままを受け入れ、『ここにきたときはゆっくりしていってね。』と安心できる場所を提供していきたい」という想いで、地域の親子を笑顔で迎えてくれています。福田さんたちのような地域の方々とのつながりが、子育てを豊かにするかもしれません。
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取材(令和5年1月26日):保険健康課 田岡・藥師寺

 

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