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宇和島の人~岡田 美和子 さん

記事ID:0095121 更新日:2024年2月9日更新 印刷ページ表示
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宇和島市総務企画部 移住定住推進室

移住相談員

岡田 美和子 さん

 

Profileプロフィール

 宇和島市生まれ。複数の企業での勤務を経て、平成28年度より現職。
市の嘱託職員の試験を受けたときにたまたま募集していたのが移住相談員だったそうです。
 休日はご近所さんを集めて茶話会や体操教室を開くなど、公私ともに人に寄り添う活動をしています。

宇和島の案内人として
 生まれたのは宇和島市津島町の山間部、就職は宇和島市街地、そして現在の住居は海の近く。海も山も街中も実際に暮らした経験から、宇和島の暮らしのことはだいたいわかります。営業職も経験しているため、様々な職種や年代の知人が多く、何より、困っている人を見るとほっとけない。岡田さんにとって「移住相談員」はまさにぴったりの仕事です。
 移住相談員の仕事はいくつかありますが、メインは職名のとおり「移住相談」です。移住相談は、年に数回、東京や大阪で開催する「移住フェア」のほか、年間を通じて電話やメール、オンライン、市役所の窓口等、様々な方法で受け付けています。スタッフは他にもいますが、基本的には岡田さんが中心となって対応しています。
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移住後、どんな暮らしがしたいのか
 岡田さんは相談者に対し、このことをまず確認します。
 相談者の中には、就きたい仕事や住みたい地区を具体的に決めていない方もいますが、移住に興味を持ったきっかけが必ずあるはず。そこに至るまでの経緯や、宇和島のことをどれくらい知っているのかなどを確認しながら、相談者に必要な情報を提供します。市の移住支援制度に始まり、就業支援、物件や仕事に関する情報、気候や交通の便など、提供する情報は多岐にわたります。
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人と人をつなぐ
 コロナが落ち着き、宇和島を実際に訪れた相談者に対し、市内を案内する機会も増えてきました。このときも、相談者の家族構成、移住後の生活イメージなどを聞き取り、どこに案内するか、誰を紹介するか、何を体験してもらうかについて計画を立てていきます。
 お店を出すことに興味がある方なら、移住者の出したお店に案内し、農業に興味のある方なら、移住後農家になった方を紹介します。小さなお子さんがいる方であれば、同年代の子どもがいる家族に協力してもらい、一緒にピクニックをします。
 岡田さんのモットーは、「一人ですべてしようとしないこと」。紹介した人から直接話を聞いてもらい、そこで新しいつながりを作ってもらうことが大事だと思っています。
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どんなに良い場所でも向き不向きがある
 海の目の前に住んで最高だと思う人もいれば、不便だと感じる人もいるでしょう。どんな環境が過ごしやすいのか、人によって感じ方は全然違うので、移住を考えている人には「暮らすうえで絶対外せないポイント」を書き出しておくことを勧めるそうです。
 完全に理想どおりの土地を探すのはなかなか難しいので、実際に訪れて体験してみて、良いことも悪いこともある中で、自分にとって譲れないことは何か、取捨選択していくことが大事だそうです。
 「同じ宇和島でも、海のそば、山の中、市街地では景色も気候も人付き合いの濃さも全然違う。だからこそ、必ず宇和島に来てみて、自分の目でしっかり確かめてほしい」と岡田さんは言います。
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もっと気軽に交流できたら
 移住者をサポートしてきた立場として、岡田さんに今後の展望を尋ねてみました。
 「「移住」というと、終の棲家を探すようなイメージだけれど、自分に合わなければ次の土地を探せばいいんだし、あまり重く考えずに気軽に来てみてほしい。「あの街気になるな」と感じた人がもっと自由に行き来できるようになって、そして、それを受け入れられる街になってほしい。
 宇和島に移住した後、様々な事情で別の土地へ旅立ってしまう人も何人かいたけれど、それはそれで仕方ないし、それでも良い。少しの間だけでも宇和島に住んでみて、宇和島のことを吸収し、宇和島もその人から良い影響を与えてもらい、旅立った後も宇和島のことをどこかで話してもらえたら。
 来る人も受け入れる側ももっと自由に、そうすればより街が元気になるのではないか。」
と岡田さんは考えています。
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