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本展では、 宇和島藩4代藩主伊達村年についてご紹介します。 7歳の若さ(現在の6歳)で藩主となった村年の生い立ちと、 青年期を迎えた村年が過ごした 「享保」という時代にスポットをあて、村年を支えた人々に関する資料や、村年が生きた享保 (江戸時代中期) 頃にまつわる資料を展示します。
参勤交代の帰国途中、 31歳の若さで亡くなった村年が最期に託した遺言とは?参勤交代に関する記録の他、新刀制作を奨励した徳川8代将軍吉宗の政策当時の宇和島の郷土刀等、 本展を通じて当時の人々の息づかいを感じ、 連綿と続く宇和島伊達家の底力を見出していただければ幸いです。(※年齢は村年生誕の年を1歳として起算。)
第1展示室では、櫻田家、仙台伊達家にまつわる資料の他、人々に支えられながら成長する村年が、正徳5(1715)年に11歳で行った 「具足召初」 (具足始め) の儀式の様子もご紹介します。
見どころ:「御鎧召初ノ図」(おんよろいめしぞめのず) (公財)宇和島伊達文化保存会蔵
第2展示室では、「国正」「国房」という宇和島藩の刀工が制作した刀剣のほか、17歳まで江戸で過ごした村年が初めて江戸を離れ宇和島へ入部した年の記録や、村年にとって最後となった享保19(1734)年、20(1735)年の参動交代関係資料も展示します。西国大名ならではの海の参勤交代の様子を描いた 「押船行列絵巻」 や、この絵巻にも描かれる藩主が乗る御座船 「太鵬丸(たいほうまる)」 の模型の雄壮な姿も併せてご覧ください。
令和6年度コレクション展1チラシ [PDFファイル/622KB]
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