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三間地域審議会要望と回答(平成23年1月)
【要望書が提出された日】平成23年1月31日
【市が回答した日】平成23年2月16日
No. | 区分 | 意見(要望)事項 |
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1 | 意見 | 老人クラブの存在価値について |
2 | 意見 | 公共物の事故危険箇所防止について |
3 | 要望 | 農業ため池の土砂流入防止について |
4 | 意見 | 三間の自然保護について |
5 | 意見 | 地域の活性化について |
6 | 要望 | 安全・安心な学校環境整備について |
7 | 意見 | 長期休暇中の子ども教室実施について |
No.1 老人クラブの存在価値について
意見(意見) | 老人クラブは戦後間もなく生まれた大きい組織ですが、時代の流れ、無縁社会化とともに老人共同体にも崩壊が見えかけています。(高齢者人口は増えているのにクラブ会員は減少し、現在の会員割合は65歳以上で39%程度です) クラブ活動の柱は健康増進・奉仕・友愛のもとに、古里の見守りです。美しい日本の公序良俗の伝承等の公益的な役目も担っています。しかしながら、高齢者となって煩わしいクラブに入会しなくても、生活に支障がないためか、入会敬遠や途中脱会等で減少に歯止めがかからない現状です。 老人クラブはこのままでは将来にわたる体制維持が危惧されます。政策を交えた存続の必要性を検証し、中長期的な展望をたてるべきだと考えます。 |
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回答 | 宇和島市でも昨年に比べ161クラブから153クラブとなり、ここ数年、クラブ数は減少傾向にあります。 全国的にも、役員のなり手が少なく、クラブの存続自体が難しいという事例が多く、理由として会費の負担、役員就任の負担、また老人という言葉自体に抵抗がある60代や70代前半の方には、加入に抵抗があるという意見が多く、活動的な方ほど敬遠しがちな状況になっています。当市でも同様のお話をよく耳にしており、なかなかご加入いただけないということも現実にあるようです。 市としても老人クラブには、ますます発展していただきたいと考えていますが、あくまで、その加入は強制でありませんし、個人の意思が尊重されるのが当然なことです。老人クラブに加入したら、「これができる」といった加入メリットがあれば加入し、なければ加入しないという考えのお持ちの方が多いのかもしれません。従いまして、いかに魅力ある老人クラブにしていくかということを、個々のクラブの問題としてとらえ、加入しやすい環境を整える必要があるのではないかと思っています。 行政といたしましても、引き続き市老連などに可能な情報提供や相談、助言を行って参りたいと思いますので、ご理解をいただきたいと存じます。 また、これからの組織は、時代とともに変わって行かなければならないものであると思います。そのためには、「魅力ある組織づくり」をしていくことが、最も重要ではないかと思っています。そのため行政も、魅力ある組織づくりに可能な支援や協力をして参りたいと思っています。 以上(高齢者福祉課回答) |
No.2 公共物の事故危険箇所防止について
意見(意見) | 公共物の管理瑕疵責任が問われることは、今の管理者の体制では避けがたいことです。 広報2010年11月号11ページ上段掲載の国道におけるモニター制は大変よいことと考えます。事故が発生するとその対応、賠償が大変ですので、宇和島市においても国の出先機関を参考にされたらいかがでしょうか。 |
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回答 | ご提言のとおり、今回国土交通省より、愛媛県下の直轄国道4路線の事故危険区間を選定し、ホームページに公開しています。 現在宇和島市では、H22.4月現在、3,192路線、延長1,255.6kmの市道を管理しています。危険防止につきましては、職員の道路パトロールや、地域住民の皆様からの連絡を受け、対応しているのが現状です。また見通しが悪い場所や、転落の危険がある場所等は、地元要望をいただき、危険度の高い箇所から、カーブミラー、防護柵等で整備を進めています。 事故多発地点につきましては、宇和島警察署交通課と協議を行い、路面標示等により、運転者への周知を行いたいと考えています。 以上(財政課、建設課回答) |
No.3 農業ため池の土砂流入防止について
意見(要望) | 近年、ため池の集水区域内にある植林が放置され、地肌の保護力が低下したため土砂の浸食流出が多く、池積(貯水量)を減らしています。除去には多大な費用がかかり、地元では対応できない状況です。 上流の間伐を奨励し、災害に強い山地を形成することを要望します。 |
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回答 | 近年、水源地上流域の森林が放置され、荒廃の進んでいる箇所が増加しているのは周知の事実ですが、小規模の農業用ため池は各地に点在し、これらすべての上流域の森林整備を行うことは多額の費用がかかることはもちろんですが、民有林もかなりあるため林業家の維持管理に委ねるしかありません。 そのための助成制度として、雑木の除去・間伐・枝葉の除去・植栽といった森林内作業に対する行政の補助金制度がありますので、事業の条件整備が整った場所から計画的に実施していますが、本市の森林面積も広大ですので、なかなか進捗するものではありません。 参考ですが、平成21年度の県費補助事業約90,000千円で約300ヘクタールの民有林整備を実施していますが、その他にも県有林・市有林の整備や、南予森林組合が取り組んでいる場所もあります。 一方、土砂の流出を防ぐ対策としましては、治山事業を実施するか、下流域の人家の密集地や公共施設等の人命を守るための砂防事業を要望することが必要と思われます。 ため池の堆積土砂対策の制度はありませんが、災害発生になりますと、対策を講じることがありますので相談してください。 以上(農林課回答) |
No.4 三間の自然保護について
意見(意見) |
「三間はよいとこ」として、牧歌的な風景と、北に険しい北山山脈があり、その中の複雑な地質とあいまって、植物が豊富で多様性に満ちている土地です。中には絶滅危惧種や、園芸価値の高いものもたくさんありますが、あまり世に知られていません。 【三間の自然を守る会】 |
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回答 | 近年、自然環境や自然生態系の破壊をもたらし、地球規模で生物多様性の危機が大きな問題となっており、本市も例外ではありません。 このような中、心豊かで快適な社会生活を営んでいくためには、優れた自然の恩恵をいつまでも享受できるよう、自然環境に対する市民の関心を高め、その保全、回復、創出に取り組むと共に、多種多様な野生動植物を積極的に保護し、健全な自然生態系を維持するなど、自然と人間の良好な関係を築いて行かなくてはなりません。 ご指摘のとおり、宇和島市、特に三間においては、稀少動植物が多数分布しています。 例えば、魚類ではタモロコ、昆虫類はゲンゴロウ・イトトンボ類、植物類はミシマサイコ他15種類あります。昔は身近なところで見ることができたものも、最近では稀少となっています。 このようなことから、地域コミュニティ再生の一環として、地域の将来を担う子どもたちを主体に、ため池・泉・水路など「水辺の生き物教室」を実施する中で、農業用施設をとりまく自然環境の大切さや環境保全に対する取り組みへの理解を深めるなど、ふるさとの水と土を守る地域住民の持続的な活動を支援しています。 具体的には、平成19年度に三間町成妙小学校、平成20年度に吉田町喜佐方小学校、平成21年度に津島町御槇小学校で取り組んでいます。実施内容としましては、ため池や水路に生息する生き物の成育状況、生育環境について調査(学習)しますが、講師として鳥類・植物・昆虫類それぞれの生物専門家である愛媛大学農学部や松山東雲女子大学の先生方にもお願いして、専門的立場からご指導いただいています。 今後も、貴重な野生動植物の種の保存への理解や生息、生育環境や自然生態系の保全・再生が促進されるよう、進めなくてはならないと考えています。 以上(農林課回答) |
No.5 地域の活性化について
意見(意見) | 南予地方の構造的不況とともに三間町内も立地条件から打つ手がない状態です。ある物は文化遺産・自然遺産・観光資源・美味しい三間米と人情です。これらを活かした活性化を図ってはどうでしょうか。 三間町内には、美しい静かなたたずまいの中に札所・文化的建造物・中世の古城跡や史跡が目白押しに散在しています。これらを活かした観光開発を考えてはどうでしょうか。案内標識を充実し、美しいパンフレットを作り、高齢者による無料案内人活用、無料自転車の貸し出し、三間米によるオニギリのサービス等により産業の活性化、文化の香り高い町づくり、高齢者の生きがいづくりに役立ててはどうでしょうか。 |
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回答 | 「地域の活性化」につきましては、三間・吉田・津島の観光・商工関係のそれぞれの担当者と合併前に何度も協議を重ねました。 その中で、合併後のあり方について、あるいは、役場と市役所の仕事のやり方の違い等を抽出しました。 すぐ隣の市・町ですが、言葉をとっても少し違うようで、いろいろな違いもありました。 何を観光と捉えるかですが、三間には2つの霊場があります。観光としての価値が大変あると思います。四国でも距離が近い2つの霊場があるところは珍しいです。 また、1日だけのイベントですが、コスモスまつりは、三間独特の一つの観光資源であると思いまので、今後も行政としてお手伝いして行きたいと思います。 以上(商工観光課回答) |
No.6 安全・安心な学校環境整備について
意見(要望) | 現在、学校支援ボランティアにより人的支援は広がっていますが、児童・生徒が少しでも安全で安心して学校生活を送れるように、補修等の要望があっても、学校に環境整備予算がないため、砂利等の材料も確保出来ない現状です。
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回答 | 各小中学校等において、学校支援ボランティア等による環境整備を進めていただく際に必要となる材料費につきましては、小中学校から相談があった場合に、予算の範囲内において宇和島市側で対応が出来るようにしています。 現在、宇和島市におきましては、児童生徒の安全に関わる施設の耐震化等、莫大な費用が必要なうえ早急な対応が求められる整備が多数あるため、学校施設整備費全体としての予算は増大しています。 しかしながら、市全体での厳しい財政状況もあり、市立幼稚園8園、市立小学校37校2分校、市立中学校7校分の通常営繕のための予算確保は満足出来る状況にあるとは言えません。今後、検討課題の一つとさせていただき、宇和島市の財政状況を鑑みながら総合的な検討を行い、計画的な予算配分、施設整備を進めて参ります。 以上(教育総務課、学校教育課回答) |
No.7 長期休暇中の子ども教室実施について
意見(意見) | 二名地区に「放課後子ども教室」が設置・実施し始めて1年以上経過し、新入生も加わり定着してきました。 当初の要望通りに機能しており充足しています。 しかしながら、学期終了の長期的な休みになると保護者は対応に苦慮せざるを得ません。 長期休暇中の平日も子どもを預ける事ができる場所があれば、共働き世帯の多数の保護者は助かるのではないかと思います。 |
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回答 | 平成17年頃より、共働き家庭の増加や核家族化の進展に伴い、三間地区において「児童クラブ」新設の要望があり、当時の子育て支援課が中心となって参加希望調査や実施場所の確保について検討していましたが、補助要件に見合った児童数や実施場所の確保が困難なため、「児童クラブ」の新設が叶わなかった経緯があります。 こうした中、平成19年度より、国が補助事業として厚生労働省所管の「児童クラブ」と文部科学省所管の「子ども教室」を「放課後子どもプラン」として一本化したことを受け、当市においても「放課後子どもプラン運営委員会」を設置し、三間地区の要望について協議した結果、現在まで学校の余裕スペース等を利活用し、土曜日や夏休み等の長期休業日を除く月~金曜日の学校日を基本に「子ども教室」を実施しているところです。 二名地区については、平成21年12月に「子ども教室」を新設し、本年2月現在、26名の児童が登録し、一日平均12名程度の子どもたちが利用しています。 実施場所は、小学校隣の二名コミュニティセンターをお借りし実施していますが、当施設は、「高齢者の福祉増進」を目的とした施設であり、「子ども教室」や「児童クラブ」を行う専用施設ではないため、ご意見のとおり土曜日や夏休み等の学校の休業日は未実施となっています。 「子ども教室」、「児童クラブ」の何れにせよ、土曜日や夏休み等の学校の休業日も含め年間300日前後の開設日数になりますと「専用施設」が必要になりますが、現在、二名地区には、利活用できる施設が無いのが現状です。お隣の三間小学校も開設3年目を迎え、参加児童も年々増えていることを踏まえ、「児童クラブ」を所管する福祉課と連携を図りながら放課後対策事業の充実を図りたいと考えています。 以上(生涯学習課回答) |