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市指定 茶堂

印刷用ページを表示する 記事ID:0002298 更新日:2019年3月12日更新

市指定有形民俗文化財

茶堂の画像1 茶堂 一棟

  • 所在地 三間町音地
  • 所有者 音地自治会
  • 指定日 昭和五四年九月一五日(建造物)
  • 指定替 平成二二年三月九日

 この茶堂は、萬泉寺に通じる旧道の小高い、見はらしの良い場所にある。

 祭られている地蔵菩薩立像の台座に、「一堂を建立、弘法大師尊像を安置。施主兵頭兵衛門記之宝暦六年(一七五六)七月廿一日」と見える。今から二五三年前にこの茶堂は建てられたものであり、音地地区住民の大師信仰心の厚かったことがわかる。

茶堂の画像2 爾来、縁日には行き交う人々の安全を祈願し、湯茶の接待、休憩所として利用されてきた。村人は、田植えの終わった田圃の土をダンゴにして、天井に投げつけ、その年の豊作を祈願した。昭和五〇年頃までは、毎年八月に念仏踊りを奉納していた。

 茶堂は、木造。柱間一・九八mの方形で、〇・八mの石像安置所を付属する。軒天井を四方にめぐらせ、唐草虹梁二本使用。床は板張り、竿縁天井、仏壇正面は観音開格子戸。

 平成二二年二月、旧堂の腐食がすすみ、地元住民等の浄財、市の補助金等により堂宇を改築一新した。三方吹貫をはじめ旧堂の構造様式、規模等に準じた。ただ屋根は、茅葺屋根を廃し、破風付き瓦葺とし、明るさと美しさ、耐久性が図られた。祭られている石像は、次の五軀ある。

 姿地蔵 子孫の繁栄を祈念したものか男根を抱えこんだ容姿。
 地蔵菩薩立像 宝暦六年(一七五六)子七月廿一日、施主兵頭兵衛門 記之。
 弘法大師坐像 寛延四年(一七五一)未六月廿一日、作兵頭家願主 南無大師偏照金剛。
 薬師如来坐像 大正四年(一九一五)兵頭金治願主
 観音菩薩立像 文化一〇年(一八一三)兵頭彦右エ門願主。


文化的景観
埋蔵文化財