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市指定 藤堂高虎奉納の絵馬

印刷用ページを表示する 記事ID:0002238 更新日:2015年7月1日更新

指定有形文化財(絵画)

松と鷹の絵馬藤堂高虎奉納の絵馬 三面

  • 所在地 伊吹町
  • 所有者 八幡神社
  • 指定日 昭和三六年一一月三日

 神社仏閣に祈願したり、または祈願成就のお礼に、絵を描いた板額を奉納する風習は、昔から行われているが、この額を絵馬と総称している。大小とりどりで、なかには絵でないものもある。平安時代、武人が馬を神に奉納して祈願をこめたことから始まり、やがて馬を絵にかえたので、絵馬の語ができたといわれている。

 奉納する神仏にちなむ図柄、奉納者の年にちなむ十二支の図、祈願の目的による画題など、描かれる図はいろいろと違っている。奉納者が自分で描けない場合は、絵師に描かせた。八幡神社の絵馬も武人の奉納にふさわしく、牛若丸と弁慶の五条の橋や、松に鷹の勇ましい図柄である。

 慶長一二(一六〇七)年六月、当時この地方を領していた藤堂高虎が、この神社を建て直したとき奉納した絵馬で、縦横七〇cm、彩色の板絵三面で、奉納のことを記した墨書銘がある。

 当社中興之時奉寄進 藤堂和泉守 慶長十二年 丁未 六月吉日 敬白

 彩色がはげ落ちている部分の多いのは惜しいことであるが、藤堂高虎の宇和郡領有時代の数少ない史料の一つとしてまた県内に現存する絵馬のうち、記銘のある古いものとして貴重である。

牛若丸と弁慶の五条の橋
牛若丸と弁慶の五条の橋


文化的景観
埋蔵文化財