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この2月の寒さの反動からか、市内のサクラも例年に比べて約1週間早く開花しました。その後晴天に恵まれたこともあり、多くの皆さんが市内各所でお花見を楽しんだのではないでしょうか。
この時期と言えば、別れと出会いの季節。定年などで第一線を退き第2の人生に移行する人、学校を卒業して進学、就職する人、心機一転、新たな目標に向けて挑戦する人など、多くの夢や希望、そして少しの不安を感じながらこの時期を過ごしていることと思います。
4月8日(日曜日)に開催された、「宇和島市消防団入退団式」でもそのような光景が目に飛び込んできました。
市消防団は、所属団員数が2,000人を超え、その広い守備範囲ともに県下随一の組織率を誇ります。彼らは、いざというときのために普段から訓練にいそしみ、消防署とともに地域の安心安全を守るため活動をしています。
今後予想される南海トラフ地震のような大規模災害のみならず、台風などの風水害、行方不明者の捜索など、出動となれば危機管理課などに幹部団員が詰め、現場の団員と連動して活動しています。市長に就任した後にその光景を何度も目にしましたが、大変心強い限りでした。
今年度は新たに95人を迎え、進入団員は頼もしい姿で式に臨みました。また、会場にはスーツを身にまとった人も。この節目の時期に、消防団の制服を置き、退団を決意した人たちです。彼らの表情は一様にすがすがしく、それは任務を全うした充実感がそうさせているように感じました。
長きに渡り、本当にお世話になりました。